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歯科コラム column

歯周病で抜歯が必要になるのはどんなとき?抜歯後の治療法も

歯科コラム2026/05/29

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

歯周病になってしまっている歯

「歯周病が進んでいて、抜歯が必要かもしれないと言われた」「歯周病で歯を失いたくない」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。歯周病は初期段階では自覚症状が出にくく、気づいたときには歯を支える骨が大きく溶けていることも少なくありません。

この記事では、歯周病で抜歯が必要になる理由や治療法、歯を失った後の治療法について解説します。

歯周病とは

歯周病とは?

歯周病とは、歯と歯茎の境目に蓄積したプラーク(歯垢)の細菌が原因で、歯を支える歯茎や骨などの組織(歯周組織)に炎症が起こる病気です。初期段階では歯茎の腫れや出血が見られる程度ですが、放置すると、歯を支えている歯槽骨が溶かされていきます。

痛みを感じず、静かに進行していることも多いため、沈黙の病気とも呼ばれています。

歯周病で抜歯が必要になる理由

歯周病で抜歯が必要になる理由

歯周病が進行し、歯槽骨が溶けて歯を支える土台が失われると、歯がぐらつくようになります。さらに、骨の吸収が大きく進むと噛む力に耐えられなくなり、歯を残せなくなる可能性が高まります。

また、状態が悪い歯を無理に残そうとすると、周囲の歯や骨組織に悪影響を及ぼしかねません。残りの歯や口腔全体の健康を守るために、抜歯が必要と判断される場合があります。

歯周病で抜歯が検討される状態の目安

歯周病治療により抜歯中の男性

歯周病で抜歯が検討されるのは、以下のような状態です。

  • 歯槽骨がほとんど残っていない
  • 歯が大きくぐらついて食べ物を噛めない
  • 治療での改善が見込めない
  • 周囲の歯や組織に悪影響を及ぼす恐れがある

ただし、抜歯の必要性は、歯科医師が口腔内の状態を詳しく調べたうえで判断します。まずは歯科医院で現在の状態を確認してもらうことが大切です。

歯周病の治療法

歯周病の治療をしている様子

歯周病の治療法は、以下のとおりです。

歯周基本治療

歯周基本治療は、歯周病の進行度にかかわらず基本的に行われる治療です。歯の表面や歯茎の中にたまった歯石やプラークを取り除き、歯茎の炎症を抑えることを目的としています。

歯科医院では、スケーリングとルートプレーニングといった処置が行われます。スケーリングは、専用の器具を使い、歯の表面に付着した歯石を取り除く処置です。ルートプレーニングでは、歯根に付着した歯石を取り除き、表面をなめらかに仕上げ、細菌が再び付着しにくい状態に整えます。

さらに、自宅で丁寧に歯磨きをするのも治療の一環です。歯科医院ではブラッシング指導を行い、適切にブラッシングできるようサポートします。

歯周外科治療

中等度〜重度の歯周病の場合、歯周基本治療だけでは歯周ポケット内の汚れを完全に取り除くのは難しいこともあります。スケーリングやルートプレーニングだけで改善しない場合に行われるのが歯周外科治療です。

歯周外科治療には、大きく分けてフラップ手術と歯周組織再生療法があります。

フラップ手術

フラップ手術とは、歯茎を切開して歯根を露出させ、歯周ポケットの奥に蓄積した歯石や感染組織を直接確認しながら除去する手術です。

深い歯周ポケットや骨の吸収がある中等度〜重度の歯周病に対して行われます。術後は歯周ポケットが浅くなり、清掃しやすい状態になります。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯槽骨や歯根膜などの組織を再生させることを目的とした治療法です。特殊な人工膜を使うGTR法や、薬剤を使うエムドゲイン法などがあります。

失われた組織を再生できれば、歯のぐらつきが改善し、抜歯を回避できる可能性があります。

歯周病で抜歯したあとの治療法

歯周病で抜歯したあとの治療法の1つである入れ歯

歯周病によって歯を失った場合、そのまま放置すると周囲の歯や顎の骨に影響が及ぶことがあります。失った歯の機能を回復させるための治療法として、以下の方法があります。

入れ歯

入れ歯は、失った歯の部分に人工の歯を装着して補う、取り外し式の装置です。歯を数本失った場合に使う部分入れ歯と、歯をすべて失った場合に使う総入れ歯があり、失った歯の本数や範囲に応じて使い分けます。

保険適用でも作成できるため、費用を抑えやすい点がメリットです。取り外して洗えるため衛生的に保ちやすく、万が一破損しても修理しやすい点も利点といえます。

一方で、噛む力が天然歯と比べて劣るため、硬いものが食べにくいと感じやすい点はデメリットです。使用中に入れ歯がずれて違和感を覚えることもあります。快適に使用するためには、定期的に歯科医院で調整を受ける必要があります。

ブリッジ

ブリッジとは、抜歯によってできた歯の欠損部分に、両隣の歯を土台として橋をかけるように人工の歯を固定する治療法です。固定式であるため取り外す必要がなく、見た目も比較的自然に仕上がります。入れ歯と比べて噛む力が安定しており、食事や会話への影響が少ない点がメリットです。

ただし、健康な歯を大きく削る必要がある点や、支えとなる歯に負担がかかる点には注意が必要です。保険適用でも作成できますが、見た目や耐久性を重視するなら自費診療のセラミックを選択するとよいでしょう。

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。顎の骨にしっかり固定されるため、自然な見た目になるだけでなく、天然歯に近い噛み心地が得られやすいというメリットがあります。ブリッジのように、失った歯の両隣の歯を削る必要もありません。

ただし、外科手術を伴い、インプラントが顎の骨と結合するまでに数ヶ月以上かかるため、治療期間は長くなります。費用も他の選択肢と比べて高額になることが多く、全身の健康状態や顎の骨の量によっては適応できない場合もあります。

また、インプラント周囲炎という歯茎の炎症を起こすリスクがあるため、治療後も定期的なメンテナンスと丁寧なセルフケアが不可欠です。

歯周病を予防するために大切なこと

歯周病を予防するために大切なこと

歯周病を予防するためには、日々のケアが不可欠です。放置すれば進行しやすい歯周病だからこそ、正しい方法で口腔ケアを行う習慣をつけましょう。ここでは、歯周病を予防する方法を紹介します。

正しいブラッシングを習慣にする

歯周病対策の基本は、正しいブラッシングです。歯茎との境目はプラークがたまりやすく、磨き残しがあると歯周病の原因となります。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに動かしながら1本ずつ丁寧に磨きましょう。

通常の歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯周ポケットに潜むプラークを十分に取り除けないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することも大切です。就寝中は唾液の分泌が減って細菌が繁殖しやすくなるため、特に就寝前の歯磨きは丁寧に行いましょう。

生活習慣を改善する

歯周病の進行を予防するためには、生活習慣の改善も大切です。偏った食生活を続けていると、歯茎が炎症を起こしやすくなり、歯周病のリスクが高まります。

また、喫煙も歯周病のリスク要因のひとつです。歯や歯茎の健康のためには禁煙し、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。

そのほか、ストレスも免疫力を低下させ、歯周病が悪化しやすい状態を招くことがあります。十分な睡眠と休息を取り、無理のない範囲でストレスをコントロールすることも歯周病の予防につながります。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多いため、定期的な検診で状態を把握することが重要です。歯科医院では歯周ポケットの深さや歯茎の炎症の程度、歯槽骨の状態などを確認し、歯石やプラークを取り除くクリーニングを行います。

受診の目安は3ヶ月に1回程度ですが、歯周病が進行している場合や歯石がつきやすい方は、頻度を高めた方がよい場合もあります。症状がない場合でも、定期的に歯科医院でチェックを受ける習慣をつけましょう。

まとめ

歯周病になってしまっている歯

歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することも多い病気です。重度になると歯槽骨が溶けて歯がぐらつき、抜歯が必要になる場合があります。抜歯を避けるためには、早期に発見して適切な治療を受けることが重要です。

もし歯を失った場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントといった治療を行い、歯を補います。それぞれにメリット・デメリットがあるため、歯科医師の説明を聞いたうえで自分に合ったものを選択しましょう。

歯周病の進行を防ぐためには、正しくブラッシングを行うこと、定期的な歯科検診を続けることが大切です。気になる症状があった場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病の治療を検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、一般歯科や小児歯科、ホワイトニング、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。

ホームページはこちらWEB予約も受け付けております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

岩瀬啓介 院長

■この記事の監修者

岩瀬啓介 院長

経歴
  • 2006  朝日大学卒業
  • 2008~ 岐阜市歯科医院勤務(分院長兼任)
  • 2013~ 医療法人西山歯科理事長就任
修了研修・学会等
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本顎咬合学会
  • ITI国際インプラント・再生医学学会
  • ITIスタディークラブ
  • 東京SJCD
  • 中部インプラントアカデミー
  • MDIスタディークラブ
  • 日本臨床歯科医学会

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