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歯科コラム column

ドライマウスとは?どんな症状?

歯科コラム2023/02/20

「最近口が渇いてヒリヒリする」

「乾燥なのか乾いて唇よくかんでしまうけどどうして?」

皆さんもこのようなご経験ありませんか?

お口が乾いている時、頬がひっついて、噛むと巻き込んで噛んで頬をしまう。ヒリヒリする。

これらの状態を「ドライマウス」といい、簡単にいうとお口が乾いてしまう症状です。専門的には「口腔乾燥症」とも呼ばれていますが、この症状自体が病気ではありません。ドライマウスは、様々なことが原因となっており、特に現代人に増えていると言われています。お口の中が乾いてしまうというのは「一時的なことだし、大事にはならないだろう」と軽視されがちなのですが、実はお口の中に様々な不具合をもたらす為問題になることが多いです。

ドライマウスについて今回はお話していきます。

ドライマウスの症状

・口の中がネバネバする

・物が飲み込みにくくなる

・口臭がきつくなる

・口の中や舌がヒリヒリ、ピリピリ痛む

・味覚異常が起こる

・虫歯や歯周病によるトラブルが起こりやすくなる

・頻繁に口内炎ができる

唾液の分泌が減少、または分泌されなくなることで口の中が乾燥した状態のことをいいます。

唾液腺から分泌される平均的な唾液の量は1日あたり約1~1.5リットルと言われていますが、さまざまな原因によって唾液の分泌が減ると、口の中の湿潤度が減少し、乾燥するようになります。唾液が不足することにより、唾液の抗菌作用や自浄作用が低下し、虫歯や歯周病になりやすくなるほか、口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを起こすこともあります。薬の副作用やストレス、噛む力の低下などによって起こる症状で、近年は、患者数は増加傾向にあるといわれています。

もし複数個、当てはまる症状があれば、皆さんも知らず知らずにドライマウスになっている可能性があります。

ドライマウスの原因

口腔乾燥症の原因は様々であり、疾患によるもの、薬の副作用によるもの、脱水、口呼吸、ストレスによるものなどがあり、それらが複合的に関与している場合が多いと言われています。原因となる疾患では、糖尿病や甲状腺機能障害、尿崩症、シェーグレン症候群などが挙げられます。薬の副作用に口腔乾燥があるものも多く、抗うつ剤や抗不安薬、降圧剤、鎮痛剤などが挙げられます。日頃の水分摂取が少なかったり、下痢や嘔吐などで脱水症状が生じた場合や、日常的にストレスがあって自律神経が乱れることも口腔乾燥の原因となります。加齢自体は必ずしも口腔乾燥の原因とはならず、加齢に伴う全身疾患や服用薬剤が唾液分泌に影響すると考えられている事が多いです。

皆さん自覚するところありませんか?

①加齢現象

歳をとるにつれて個人差はありますが、一般的に唾液腺が萎縮し、唾液の分泌が少なくなります。

②薬の副作用

大部分の薬には、「お口が乾きやすい」という副作用があります。そのため、薬を常用している人はお口の中が乾き気味になっていることが多いように思います。

③ストレス

ストレスを多く感じると、自律神経の影響により唾液の分泌が少なくなります。

日々のストレスってこんなところにも影響することがあるので、お体のために

リフレッシュする時間を大切にしていきたいですよね。

④タバコ・飲酒

タバコは唾液の分泌を抑制します。また、飲酒には利尿作用があるため、体の水分が出てしまい、お口の中も乾きやすくなります。

吸い過ぎ、飲み過ぎはやはり注意が必要です。

⑤糖尿病

糖尿病になっていると、尿量が増えるので、体の水分が少なくなり、お口も乾燥しやすくなります。

⑥全身疾患の一症状

シェーグレン症候群のような、唾液の分泌に影響を与えるような病気によりお口が乾くこともあります。

近年特に、若い人の間にもドライマウスが増えているという報告があります。原因として考えられていることとして、食べ物の軟食化による噛む数の減少、そして、スマートホンやタブレットなど電子機器やインターネットの発達による会話の減少といったものが挙げられます。このようなことが重なるにつれて、唾液腺が刺激されなくなり、分泌が落ちてしまっている可能性があるのです。年齢に関わらずどのような方でもなり得る怖い症状ですよね。

ドライマウスの症状

乾燥によって口の中がねばついたり、ヒリヒリとした痛みを感じたりするほか、歯垢がたまりやすくなり口臭も強くなる。自分で気づくこともありますが、基本的に自分では気づかずに、周りに口臭があると思われていたら怖いですよね?

水分の少ない食べ物を飲み込みにくくなる、声を出しにくくなる、味を感じにくくなる、舌がひび割れてくるなど日常生活に支障を来す症状も表れてくます。また、口の中の自浄作用や抗菌作用が弱まるため、虫歯や歯周病にかかりやすくなるほか、感染症を起こしやすくなります。特にカビの一種であるカンジダ菌が増殖すると、口の中に白斑が出現する事があります。

口の中に出来る、赤い斑点・白い斑点は要注意ですよ。

ドライマウスの治療・対策

口呼吸をやめる、脱水を防ぐ、ストレスを軽減し、よく咀嚼するようにするなど、生活習慣を改善することで口腔乾燥の症状が軽くなる場合もあります。疾患が原因である場合は、疾患自体の治療を進めることが大切です。

薬の副作用が原因である場合、可能であれば薬の変更を行うが、できない場合も多いため、対症療法が中心となります。対症療法としては、保湿成分の含まれたスプレーを口腔内に噴霧したり、保湿ジェルを塗布したりする方法があります。また、粘膜に炎症が起きている場合は、消炎や殺菌作用のある含嗽剤が処方されることもあります。

まずはご自身の立場で出来ることから見つけて改善を図っていきましょう。

ドライマウスの対策としてまずご自分で出来る事として、食習慣、生活習慣の改善はし易いかと思います。軟らかい加工食品ばかり食べずに、歯ごたえのあるものも食事に取り入れるようにしましょう。また、ガムを噛んで唾液を出すのも効果的ですよね。

その際は、キシリトールなど歯にとっていい影響を与えるガムがオススメです。

唾液線を軽くマッサージする

また、耳の前方にある「耳下腺」や顎、舌の下にある「顎下腺」「舌下腺」といった唾液線を軽くマッサージすると唾液分泌が促される場合があります。

これも唾液が出にくい方には当医院でもよくお伝えする有効な方法だと考えています。ご自身でやってみて、改善しない時はまずは歯科を受診しましょう。

隠れた虫歯、歯周病、その他の病気や疾患が見つかることもあるので、何事も早期発見・早期治療を行なって大事になる前に対策を取りたいですよね。