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歯科コラム column

『口が乾燥して困っているんだよね』 『口の中が乾燥してほほを噛みやすくなってしまったよ』

歯科コラム2022/02/17

名東区の歯医者、西山歯科・院長、岩瀬です。

『口が乾燥して困っているんだよね』
『口の中が乾燥してほほを噛みやすくなってしまったよ』

ご年配の方がよく悩みの一つで訴えられる症状の一つです。
今回は 口腔乾燥(お口の中の乾燥) についてお話しようと思います。

 

口腔乾燥症(ドライマウス)について

 

唾液の分泌が減少、または分泌されなくなることで口の中が乾燥した状態のことをいいます。
唾液腺から分泌される平均的な唾液の量は1日あたり約1~1.5リットルといわれているが、さまざまな原因によって唾液の分泌が減ると、口の中の湿潤度が減少し、乾燥するようになる。
唾液が不足することにより、唾液の抗菌作用や自浄作用が低下し、むし歯や歯周病になりやすくなるほか、口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを起こすこともある。
薬の副作用やストレス、噛む力の低下などによって起こる症状で、患者数は年齢問わず増加傾向にある。
加齢自体は必ずしも口腔乾燥の原因とはならず、加齢に伴う全身疾患や服用薬剤が唾液分泌に影響すると考えられている。

症状としては、乾燥によって口の中がねばついたり、ヒリヒリとした痛みを感じたりするほか、歯垢がたまりやすくなり口臭も強くなる。
水分の少ない食べ物を飲み込みにくくなる、声を出しにくくなる、味を感じにくくなる、舌がひび割れてくるなど日常生活に支障を来す症状も表れてくる。
また、口の中の自浄作用や抗菌作用が弱まるため、むし歯や歯周病にかかりやすくなるほか、感染症を起こしやすくなる。特にカビの一種であるカンジダ菌が増殖すると、口の中に白斑が出現します。

つまり唾液が少なくなると、このような辛い症状が出てくるのです。
唾液の役割について皆さんはしっていますか?

 

1)唾液の役割

 

  1. 消化作用
    唾液の酵素でデンプンをマルトースに分解する。
  2. 溶解作用
    味物質を溶解して味覚を促進させる。
  3. 洗浄作用
    食べ物のカスを洗い流す。
  4. 円滑作用
    発音や会話をスムーズにする。
  5. 抗菌作用
    抗菌作用を持つ物質で病原微生物に抵抗する。
  6. 緩衝作用
    phを一定に保ち細菌の繁殖を抑える。
  7. 保護作用
    歯の表面に皮膜を作り虫歯を防ぐ。

 

というように、唾液は多くの重要な役割を果たしているのです。

 

2)唾液が不足することで起きる事

 

常に口の中が乾燥していると虫歯・歯周病になりやすかったり、舌の痛み、口臭の原因、物がうまく飲み込めない、口が乾いて話しにくい等、さまざまな症状を引き起こす原因になります。

 

3)口腔乾燥症の原因

 

加齢とともに唾液の分泌は少なくなるとも言われますが、薬の副作用・糖尿病や腎不全などの全身疾患・ストレス・喫煙・シェーグレン症候群など複合的な事が考えられます。
薬の副作用、全身疾患、シェーグレン症候についてはまだわからないことも、多いようです。

それではストレスに関してはどうでしょう。ストレスをかけると、リラックス時に比べて唾液の分泌が約3割減少するといわれています。

 

なぜストレス時には唾液が減ったのか?

緊張すると、リラックス時とは違う物質が神経から出てきて、唾液を作る細胞にくっつきます。この物質はリラックスした時に出る物質に比べ、唾液を作る細胞のなかに水分を取り込む働きが小さい為、作られる唾液は、少なくネバネバしたものになるのです。

今までの人生でこのような経験ありませんか?

一時的なストレスなら問題ありませんが、ストレスが長期にわたって続くと、自律神経が失調し唾液の分泌が抑えられてしまうのです。

ストレスとは厄介な現代病ですがストレス(いろんな病気の危険因子)とうまく付き合いリラックスするには、『笑い』を生活の中に取り入れる事で、確実に免疫力のアップにつながるようです。

 

食生活でも関係ある?

軟らかいものばかり食べていると、よく噛む事をしなくなるので、口の周りの筋力が衰え唾液の分泌が減少する原因にもなるのです。という事は、お口の健康が重要な鍵を握っているのです。

もう一度お口の健康を確認してみてはいかがでしょうか?

 

4)口腔乾燥症の治療に関して

 

口呼吸をやめる、脱水を防ぐ、ストレスを軽減し、よく咀嚼するようにするなど、生活習慣を改善することで口腔乾燥の症状が軽くなる場合もあります。
疾患が原因である場合は、疾患自体の治療を進めることが大切である。薬の副作用が原因である場合、可能であれば薬の変更を行うが、できない場合も多いため、対症療法が中心となる。
対症療法としては、保湿成分の含まれたスプレーを口腔内に噴霧したり、保湿ジェルを塗布したりする方法がある。
また、粘膜に炎症が起きている場合には、消炎や殺菌作用のある含嗽剤が処方されることもある。口腔乾燥症に対する治療と共に、それに伴う虫歯治療や、カンジダ症(かびの一種が増えた状態)の治療が必要な場合もある。

 

5)予防方法

 

唾液が出やすくなる習慣作りと乾燥対策を心がける。食事を規則正しく摂り、しっかりと噛むことで唾液の分泌が促される。ガムなどを食べて唾液分泌を促すこともを一つの方法ではあるが、糖分の摂取には注意が必要である。キシリトール入りのガムをお勧めしています。 室内が乾燥していると口腔乾燥の原因にもなるので、加湿器を使って部屋の乾燥を防ぐことも大切です。口呼吸が癖になっていて口を閉じられない人は唾液の蒸発を防ぐマスクや、保湿剤配合のスプレーなどを利用して口の中を乾燥させないようにする。

また、耳の前方にある「耳下腺」や顎、舌の下にある「顎下腺」「舌下腺」といった唾液線を軽くマッサージすると唾液分泌が促される場合がある。

☆当医院おすすめケアグッズ☆

 

セラブレススプレー(口臭予防スプレー)

特徴:
口臭予防に即効性があります。
グルコン酸亜鉛が配合されており、口内の汚れを中和させる働きがある

 

セラブレスオーラルリンス

特徴:
酸素の力で口臭予防をする二酸化塩素製剤。
一回の使用で口臭予防効果が12時間。
二酸化塩素の酸化作用で、細菌抑制力があります。細菌が発生するガスと結びついて無臭化させる効果がある。
アルコールフリーなので口腔内も乾燥しません。刺激が少なく、痛みもありません。