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歯科コラム column

「私の歯並びってどうですか?」 「自分では気になってないけど治した方がいいですか?」

歯科コラム2022/03/29

名東区の歯医者、西山歯科・院長、岩瀬です。

皆さんはご自身の歯並びをどう思いますか?
たいていの人は気になっているけどそのままで過ごしている事がほとんどだと思います。
本当は思いっきり笑って写真を撮りたいのに、口元が気になっていつも口元を隠してしまったり、常に人の目線が口元にいっていないか気になってしまうなど歯並びが原因でストレスやコンプレックスに感じたことはありませんか?

歯並びや噛み合わせの悪さは、精神的なストレスにもつながります。
歯並びが悪いことを気にして人前で笑ったり口を開けたりするのが嫌になる、歯並びを見られたくなくて人と接するのが嫌だ、滑舌が悪く人と話したくない、人と比べて強いコンプレックスを感じてしまう……など、歯並びによって精神的なストレスを感じている人は非常に多いといえます。
ストレスが積み重なり、消極的な性格になる、社交的でなくなる、自信が持てなくなど、その人の人生に大きく影響を与えてしてしまうこともけして少なくありません。
歯並びや噛み合わせは、私たちの生活に大きく、とても密接に関係していると考えられます。

日本人の約8割が歯列や咬み合わせになんらかの異常があり、歯列矯正が必要だと言われています。一般的に、歯並びが悪いからといって生活に大きな支障がでるかといえばそうでないと考える人がおおぜいいらっしゃるかと思います。しかし、歯並びは私たちにとってとても重要であり、綺麗な歯並びは財産とまで考えられています。そこで今回は歯並びについて、詳しくご紹介していきましょう。

 

1.「歯並びは財産になる」と言われている理由

 

皆さんは、欧米では歯並びが社会人としてのエチケットとされていることをご存知でしょうか。
海外では、外見が重要視されるハリウッドスターやスーパーモデルはもちろんのこと、一般人にいたっても歯並びが悪い人はあまり見受けられず、歯並びが悪い人は「金銭的に恵まれていない家庭」「教養がない家庭」とみなされてしまいます。

また、八重歯は日本人にとってはチャームポイントととらえる傾向も見受けられますが、欧米では八重歯は「バンパイヤ・ティース」(吸血鬼の歯)とやゆされ忌み嫌われているのが現状であり、数多くの子ども達が幼少の頃より当たり前のように歯列矯正をおこなっています。

では、なぜそれほどまでに欧米では歯科矯正が当たり前のように行われているのでしょうか。欧米では「教育するお金があるならばまずは歯列矯正をする」「歯列矯正するかわりに、勉強は塾に入らず自力で頑張りなさい」と、塾に入りたがる子どもの願いを差し押さえてまでも「歯列矯正」を優先させます。

その理由の1つ目は歯列が乱れていると歯磨きが容易におこなうことが難しく、磨き残しが多くなる傾向から“不潔“ととらえられ、就職活動にまでも影響を及ぼしかねないからだと考えられています。

2つ目は医療費です。日本では健康保険に加入していれば自己負担額は数割で虫歯治療や歯周病治療をおこなうことができますが、欧米ではすべてが自己負担となり、高額な治療費を費やさないためにも、歯列矯正や予防歯科を徹底させ、未然に防いでいると考えられています。

 

2.日本人はもともと歯並びが乱れやすい

 

欧米人の骨格はもともと歯並びが綺麗に並べられるような縦長のアーチをしており、日本人ほど歯並びが悪くなる傾向はもともとありません。それに比べ日本人の骨格は小さく欧米人に比べるとアーチの湾曲も浅いために、生えるべき場所に生えづらくなり八重歯や受け口と呼ばれる反対咬合などの歯列の乱れが日本人には多くみられます。

近年においては、日本人の食生活が欧米化し、柔らかい食べ物をばかりを食べるようになり、顎が小さくなっている傾向から、生えるべき場所に生えるスペースを確保できず、ひと昔まえよりも歯列不正の人が増えたとも考えられています。

 

3.悪い歯並びの種類

 

歯並びの種類によって毎日の口腔ケア方法から、治療内容や治療期間も変動していき、自身がどのタイプの歯列不正であるかを理解することが大切です。 ご自身がまずどのタイプに分類するか確認してみて下さい。

①叢生(そうせい)

隣り合う歯が重なり合い、凸凹に乱れた歯並びを「叢生」や「乱ぐい歯」といいます。日本人の不正咬合の症状のなかでは最も多い症状で、顎が小さく歯の生えるスペースが十分にないところに歯が無理やり生えてきているため、ガチャガチャと重なり合って生えてしまいます。 「八重歯」もこの叢生・乱ぐい歯に当たります。
歯と歯が複雑に入り組んでいる叢生は、歯磨きやフロスがしづらく歯の奥に汚れが残りやすいので、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。
原因としては、遺伝・顎大きさ・乳歯期の虫歯や抜糸で永久歯が生えるスペースを確保できないことなどが挙げられます。

②上顎前突(じょうがくぜんとつ・出っ歯)

上顎前突はいわゆる“出っ歯”と呼ばれ、上の歯が下の歯よりも著しく前に出ている状態を指します。日本人に多い不正咬合で、上の歯が前に大きく傾いて生えているタイプや上顎の骨が前に突出しているタイプなどがあります。
上顎前突の原因は、上顎の骨が下顎に比べて大きかったり上顎の骨が前に突出していたりといった先天的な要因と、指しゃぶりや舌で歯の裏側を押すなど日常的な癖によって起きる後天的な要因が考えられます。

③下顎前突(かがくぜんとつ・受け口

上顎前突とは逆に、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態の不正咬合を「下顎前突」または「反対咬合」といいます。
一般的に“受け口”や“しゃくれ”とも呼ばれています。
下の前歯に対して上の前歯が少し前に出る正常な歯並びと正反対の下顎前突は、滑舌が悪くなり発音がしづらくなります。
特に「サ行」の発音が難しく、極端な下顎前突に悩んでいる方のなかには、人前で話すことに抵抗を感じている方も少なくありません。
下顎前突の原因は、下顎が大きい、または上顎が小さいなど骨格の問題が大きいと考えられます。その他、遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖などがあげられます。

④開口(かいこう)

「開咬」は「オープンバイト」とも呼ばれ、歯を噛み合わせても前歯が閉じない状態の不正咬合です。
前歯が噛み合わないので食べ物を噛み切るのが難しいことや、空気が抜けて発音がしづらいなど日常生活に影響が出ます。
また、前歯が噛み合わさらないため奥歯に集中して力がかかり、奥歯が欠けたり割れたりする恐れもあります。
開咬の原因は、遺伝的など先天的な要因のほかにも、指しゃぶりや下で歯を押すなど日常生活で無意識に行なっている癖も原因の一つと考えられます。
その他、遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖

⑤交差咬合(こうさこうごう)

上下の歯が部分的に互い違いになっている歯並びを「交叉咬合」といいます。前歯は上の歯が前に出ているのに奥歯は下の歯が前に出ている……というように、いくつかの歯が交叉している状態を指し、「クロスバイト」や「すれ違い咬合」などとも呼ばれます。
片側だけが交叉していたり左右均等でない場合には、力が均等にかからないため顎の関節に負担がかかり、かみ合わせがよくない状態といえます。
顔のゆがみの原因にもなりかねず、はやめの治療が求められます。
原因としては、遺伝・指しゃぶり・唇や爪、物質を必要以上に噛む癖などが挙げられます。

⑥空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう・すきっ歯

「空隙歯列」はいわゆる“すきっ歯”です。 顎が大きい、または顎に比べて歯が小さい場合、歯の生えるスペースが余って歯と歯の間に隙間ができてしまいます。
歯がスカスカで、まばらに生えているような状態に見えるのも空隙歯列の特徴です。
なお、空隙歯列に似た症状で「正中離開」がありますが、こちらは前歯の2つの間に隙間ができる状態のこと。空隙歯列は、全体的に歯と歯の間に隙間が生じている状態を指します。
空隙歯列は歯と歯の間から空気が漏れるため、発音に大きく支障がでます。また、歯と歯の隙間が大きく上下の歯がしっかりと噛み合わないため、食べ物を上手く噛みきれなかったりうまく咀嚼できなかったりと、食事に影響を及ぼすことも考えられます。
歯と歯の間に隙間がある状態のことをさします。
原因としては、遺伝・舌の癖などが挙げられます。

⑦過蓋咬合(かがいこうごう)

上の歯が下の歯に大きくかぶさっている状態を「過蓋咬合」といいます。
下の前歯が上の前歯の裏に擦れて歯が減ってしまったり、重なりが深い場合には下の前歯が裏側の歯茎に当たり歯茎を傷つけてしまったりすることも。また、上の歯が大きく重なることで下顎が奥に押し込まれて顎関節に負担がかかることなど、さまざまな影響があります。
咬み合わせが深く、下の歯が見えないほどに噛みこんでしまっている状態をさします。
原因としては、遺伝・唇を咬んだりすったりする癖・奥歯がない場合などが挙げられます。


皆さんの歯並びはどこに分類されましたか?

今回は、歯並びについてご紹介してきました。歯が綺麗に並んで生えていない場合、歯ブラシの毛先が十分に行き届かず清掃不要となり、虫歯や歯周病に罹患するリスクも高まり、生涯に渡り自身の歯で美味しく食事をすることも出来かねてしまいます。そうならないためにも、幼少期からの口腔ケアや歯列矯正が重要であり、歯列にコンプレックスを感じている、食べ物が噛みづらいなど、歯列で不安や不快に感じていることがあれば、1度歯科医院に相談しましょう。

院内設備で検査を行い、矯正装置により歯並びをきれいにして、噛み合わせを整え、さまざまな不正咬合を改善します。

また、不正咬合が改善され、深くしっかり噛めるようになると、歯ぎしり(歯並びによる原因の場合)などの大きなお悩みも減らすことができます。全身の健康に繋がりますし、自然な笑顔を出せるようになったり、自信が持てるようになって積極的になったりと心理面にも良い影響があります。