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歯科コラム column

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたときは!対処法を解説

歯科コラム2024/03/08

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

インビザライン矯正をする女性

インビザラインは取り外し可能なマウスピースを使用した矯正治療法で、多くの方に選ばれています。

しかし、食事や歯磨きの際にマウスピースの取り外しができるために、再装着を忘れてしまうことがあります。特に、忙しい日や生活リズムが変わるイベントの日には、つけ忘れが起こりがちです。

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたら治療にどのような影響があるのか、またマウスピースをつけ忘れた時はどのように対処すればよいのか、不安に感じる方も少なくありません。

今回は、インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れた際の影響と対処法、防止策について解説します。

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたときの影響

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたときの影響を考える女性

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れても治療に大きな影響はないでしょう。インビザラインのマウスピースで動かせる歯の距離は1週間で0.25mm程度、1日にすると0.03mm程度であるため、1日つけ忘れても大きな影響はないといえるのです。

しかし、マウスピースのつけ忘れが数日続くと、治療過程でさまざまな影響が出る可能性があります。

インビザラインのマウスピースのつけ忘れが続くとどのような影響があるのか、以下に解説します。

後戻りが起きる可能性がある

インビザラインのマウスピースのつけ忘れが続くと、後戻りが起こることがあります。後戻りが起こると、マウスピースがフィットしなくなる可能性があるでしょう。

装着時に痛みや締め付け感がある場合、マウスピースが合っていない可能性があります。このような場合は、速やかに歯科医院に連絡し、歯科医師の指示に従うことが重要です。

治療計画の見直しや新しいマウスピースの作成が必要になることがあり、追加で費用がかかることもあるでしょう。

痛みや違和感が生じることがある

新しいマウスピースに交換した直後は軽い痛みや違和感を覚えることがあります。インビザラインのマウスピースのつけ忘れが続いた場合も同様で、再装着時に痛みや違和感が生じやすくなるでしょう。

治療期間が延びる

インビザラインのマウスピースのつけ忘れが続くと、治療計画どおりに歯を動かすことができず、結果として治療期間が延びる可能性があります。

インビザラインはマウスピースを1日20〜22時間装着し、継続的に力を加えて歯を移動させる治療法です。そのため、マウスピースを頻繁につけ忘れたり、長期間装着しなかったりすると、歯に必要な矯正力がかからず、治療が停滞します。

歯茎が下がるリスクがある

インビザラインのマウスピースを頻繁につけ忘れ、計画通りに歯が動いていない状態で次のマウスピースに交換すると、歯茎が下がる可能性があります。

歯の移動が適切に進んでいない状態で新しいマウスピースに交換すると、大きな力が歯にかかるためです。歯に過度な負担がかかると歯を支える骨が過剰に吸収され、結果として歯茎が下がることがあります。

歯茎が下がると歯の根元が露出し、歯と歯の間にすき間ができることがあります。そのため、マウスピースを決められた時間装着することが重要なのです。

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたときの対処法

マウスピースを1日つけ忘れたイメージ

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたら、マウスピースの交換時期を1日延ばしましょう。1日程度のつけ忘れであれば、治療への影響はほとんどなく、状況をすぐにリカバリーできると考えられます。

ただし、マウスピースのつけ忘れが数日続いた場合は後戻りを起こしている可能性があります。後戻りを起こしているとマウスピースがフィットしなくなったり、痛みが生じたりする場合があります。

マウスピースのつけ忘れが数日続いた場合は、担当歯科医師に相談しましょう。歯科医師に相談することで、個々の治療状況に応じた適切な処置が受けられます。

インビザラインのマウスピースのつけ忘れが起こりやすい場面

食事

では、どのような状況でインビザラインのマウスピースのつけ忘れが発生するのでしょうか。

以下に、インビザラインのマウスピースのつけ忘れが起こりやすい場面をご紹介します。

食事や歯磨きのあと

インビザライン治療中、食事や歯磨きの際にはマウスピースを取り外すことができます。そのため、食後や歯磨きのあとにマウスピースの装着を忘れてしまうことがあるのです。食事を終えたら歯磨きをして、マウスピースを装着する習慣をつけましょう。

イベント時

飲み会・会食・結婚式などの特別なイベント時にマウスピースを外す方もいるでしょう。イベントが終わったら、忘れずにマウスピースを装着してください。特別な日の楽しみに気を取られて治療の進行に影響が出ないように注意しましょう。

マウスピース交換直後

新しいマウスピースに交換した直後は、違和感や痛みが生じることがあります。この違和感や痛みが原因でマウスピースを外してしまい、つけ忘れがちになることがよくあります。

しかし、この違和感や痛みは、マウスピースが歯列に馴染んでいないことが原因であり、通常2〜3日で慣れてきます。そのため、マウスピース交換直後に違和感や痛みがあっても、継続してマウスピースを装着することが大切です。

3日以上経っても違和感や痛みが続く場合は、別に原因があるかもしれません。そのため、早めに担当歯科医師に相談しましょう。

インビザラインのマウスピースのつけ忘れを防止する方法

リマインダー機能

これまで、インビザラインのマウスピースのつけ忘れが起こりやすい場面や、つけ忘れることで起こり得るリスクについて解説しました。

インビザラインの治療効果を得るためにも、マウスピースのつけ忘れには注意しなければなりません。

ここでは、インビザラインのマウスピースのつけ忘れを防止する方法について解説します。

リマインダー機能を活用する

インビザラインのマウスピースのつけ忘れを防ぐために、スマートフォンのリマインド機能を活用しましょう。食事や飲み会などが終わるタイミングにアラームや通知を設定することにより、つけ忘れを防ぐことができます。

また、マウスピースの交換時期にもリマインドを設定しておくとよいでしょう。

予備のマウスピースを持ち歩く

外出時は予備のマウスピースを持ち歩きましょう。予備のマウスピースを持ち歩いていれば、外出時にマウスピースを紛失・破損したときに対応でき、つけ忘れの影響を最小限に抑えることができます。

インビザライン専用のアプリを使用する

インビザライン専用のアプリを利用する方法もあります。インビザライン専用のアプリにはリマインダー機能が備わっており、マウスピースの装着時間や交換時期を管理できます。

さらに、歯並びの状況を写真で記録できる機能もあるため、治療のモチベーション維持にも役立つでしょう。

まとめ

インビザライン矯正のマウスピース

今回は、インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れたときの影響や対処法、防止策について解説しました。

インビザラインのマウスピースを1日つけ忘れても治療に大きな影響はありません。

しかし、マウスピースのつけ忘れが数日続くと、後戻りを起こすなど、治療に影響を与える可能性があるのです。特に、食事・歯磨きのあとや、違和感・痛みがあるとき、イベントのときなどにつけ忘れが起こりやすいとされています。

マウスピースを1日つけ忘れたときは、次のマウスピースへの交換時期を1日延ばしましょう。マウスピースのつけ忘れが数日続いたときには後戻りを起こしている可能性があるため、歯科医師に相談してください。

インビザラインでの治療を計画どおりに進めるためには、毎日マウスピースを決められた時間装着することが重要です。スマートフォンのリマインダー機能やインビザライン専用アプリなどを活用して、マウスピースのつけ忘れを防ぎましょう。

インビザラインを検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。