こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

インビザラインのアタッチメントは、インビザラインの矯正効果を高めるため使用されます。アタッチメントを効果的に使用することで、歯列矯正が順調に進むでしょう。

今回は、インビザラインのアタッチメントの概要や種類、注意点などを解説します。インビザラインを検討している方や、アタッチメントがインビザライン矯正にどのような効果をもたらすのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインのアタッチメントとは？

インビザライン矯正では、アタッチメントとよばれる白い突起を歯に接着することがあります。

アタッチメントには、歯の詰め物にも使われるコンポジットレジンという材料が使用されます。歯に接着することに不安をおぼえる方がいるかもしれませんが、歯列矯正が終了したあとはきれいに除去されるので安心してください。

アタッチメントをつけた歯の上にマウスピースを装着することで、矯正力を高めることが可能です。そのため、マウスピースの装着後は痛みを感じる方もいます。

しかし、2～3日程度で痛みは治まるため、心配いりません。マウスピース装着後の痛みは、アタッチメントを装着していなくても生じます。

アタッチメントは白いため目立ちませんが、濃い色の飲食物を摂取すると着色します。飲食後はうがいや歯磨きを行うなど、着色しないように気をつけてください。

インビザラインのアタッチメントの役割

インビザラインのアタッチメントの役割は、治療がスムーズに進むようにサポートすることです。インビザラインだけで歯を移動させることが難しい場合や、うまく歯が動かず治療が長引く可能性がある場合、歯科医師の判断で使用します。

アタッチメントを使用することで、歯とマウスピースの密着度が高まります。そのため、より確実に歯を動かすことが可能です。特に、前歯の噛み合わせや深い噛み合わせ、歯の根の移動など、インビザラインだけでは治療が難しい症例を改善できるでしょう。

治療に使用するアタッチメントの数や装着する位置は、歯並びの状態によって異なります。アタッチメントは歯に複数接着するため、歯磨きの際は気をつけましょう。歯の表面に凹凸ができるため、磨きにくくなります。

アタッチメントの周りに食べかすなどの汚れが付着しやすいので、歯磨きの際はアタッチメントの周囲もきちんと丁寧に磨きましょう。

インビザラインのアタッチメントの種類

インビザラインのアタッチメントは、さまざまな歯の動きに対応できるようにいくつかの種類があります。インビザラインのアタッチメントの種類は、以下のとおりです。

マルチトゥース挺出用最適アタッチメント

マルチトゥース挺出用最適アタッチメントは、歯を歯軸に沿って歯槽骨から外に動かす、挺出を行うためのアタッチメントです。上顎の前歯4本にアタッチメントを接着して、インビザライン矯正を行います。

ルートコントロール用最適アタッチメント

ルートコントロール用最適アタッチメントは、歯間のすき間を詰める場合や、詰まりすぎている部分を離す場合に使用するアタッチメントです。特に、上下の犬歯や中切歯に効果的なアタッチメントとされています。

回転用最適アタッチメント

回転用最適アタッチメントは、犬歯や小臼歯の回転に効果的なアタッチメントです。ねじれて生えている歯を矯正する際に使用されます。

過蓋咬合用最適アタッチメント

過蓋咬合用最適アタッチメントは、噛み合わせが深い症例で使用するアタッチメントです。下の前歯に圧力をかけながら下げ、上の前歯の裏側に約3mmの突起を接着することで、上下の前歯が重なりすぎないように調整します。

インビザラインのアタッチメントの装着方法

インビザライン矯正をサポートしてくれるアタッチメントは、どのように装着するのでしょうか。手順は、以下のとおりです。

 

1.歯の表面をクリーニングして汚れを落とす

2.歯の表面にエッチング剤を塗るなど、必要な処理を行う

3.歯の表面に歯科専用の接着剤を塗る

4.アタッチメント部分にレジンを流し入れる

5.アタッチメント専用のマウスピースを使用して歯に装着する

6.UVの光で硬化させてレジンを固め、レジンがはみ出た部分を除去する

7.実際にインビザラインを装着してアタッチメントとフィットするか確認する

 

歯に汚れが付着していると、アタッチメントが外れる原因になります。そのため、歯のクリーニングを行ってからアタッチメントを装着します。インビザラインを装着した際、痛みが強すぎる、インビザラインが浮いている感じがするなど、気になることがある場合は相談しましょう。

インビザラインのアタッチメントに関する注意点

インビザライン治療でアタッチメントを装着した場合、注意しなければならないことがあります。アタッチメントは治療を効率的に進めてくれますが、取り扱いに注意しましょう。

マウスピースの着脱を丁寧に行う

アタッチメントを装着すると、歯に突起ができます。マウスピースの着脱方法は変わりませんが、マウスピースがアタッチメントに引っ掛かり、アタッチメントが外れることがあります。

アタッチメントが外れると矯正効果が得られないので、着脱は丁寧に行ってください。初めは難しく感じるかもしれませんが、数日で慣れる方が多いです。不安な方は歯科医師に着脱方法を教えてもらうとよいでしょう。

矯正治療終了まで外さない

アタッチメントは、歯科治療専用の接着剤を使用して歯にしっかりと接着されます。基本的には矯正治療が完了するまで使用するので、途中では外せません。

アタッチメントの除去は歯科医院で行うため、自分では外さないでください。治療中にアタッチメントが外れることがありますが、外れた場合は歯科医院を受診して再度接着してもらいましょう。

歯磨きを丁寧に行う

アタッチメントを歯に接着することで歯に凹凸が生まれ、アタッチメント接着前に比べると歯磨きが難しくなります。食べかすや汚れが溜まりやすくなるので、アタッチメント装着後は特に丁寧に歯を磨く必要があるでしょう。

アタッチメントは着色しやすいため、こまめにうがいをすることや丁寧に歯磨きを行うことが重要です。

色の濃い飲食物を避ける

アタッチメントは、コンポジットレジンという白いプラスチックでできています。コンポジットレジンは色の濃い飲食物を摂取すると着色しやすい材料です。

コーヒーや紅茶、カレーなどを飲食した際は、なるべく早く歯磨きをしましょう。歯磨きをすることが難しい場合は、うがいだけでも行ってください。

アタッチメントは歯の色と近いため通常は目立ちませんが、一度着色すると色が取れなくなります。目立たないことからインビザラインを選択する方が多いですが、アタッチメントが着色すると目立つでしょう。

アタッチメントやマウスピースの着色を防ぐために、色の濃い飲食物を食べたあとは必ず歯磨きをしてください。

インビザラインのアタッチメントが取れたときの対処法

インビザラインの矯正中は何度もマウスピースを着脱するため、アタッチメントが取れることもあります。アタッチメントが取れたときは、どの部分のアタッチメントが取れたかを確認し、速やかに歯科医院に連絡しましょう。

アタッチメントが取れたことで、矯正のバランスが崩れる可能性があります。矯正に支障が出ないように、できるだけ早く歯科医院に連絡してください。

まとめ

インビザラインのアタッチメントは、矯正治療をスムーズに進めるために使用されます。アタッチメントを装着すると矯正力が強まるので、インビザラインだけでは治療が難しい症例にも対応できるでしょう。

しかし、アタッチメントは着色しやすく、マウスピースの着脱が難しくなるなどのデメリットもあります。アタッチメントが干渉するからとマウスピースを無理に外すと、アタッチメントが外れる、マウスピースが破損するなど、さまざまなトラブルにつながります。マウスピースの着脱は丁寧に行うことが大切です。

歯をより早くきれいに整えるために、マウスピースを丁寧に取り扱いましょう。アタッチメントを装着した場合は歯磨きも難しくなるので、口腔ケアもしっかりと行ってください。

インビザライン矯正を検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。