こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。
ホワイトニングとは、特殊な薬剤を用いて歯の色素を分解し、内部から白くする審美治療のことです。普段のハミガキやクリーニングでは改善できないような着色汚れを改善できるため、審美性を高めることに役立ちます。
しかし、施術を受けられないケースや施術を行っても効果が期待できないケースも存在します。
今回は、施術の種類や施術ができない人、できない歯、施術ができないときの対処法について解説します。
目次
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、普段のハミガキやクリーニングでは改善できない歯の黄ばみや着色汚れに内部からアプローチし、歯を白くする方法のことです。歯科クリニックで受けられるものには、主に以下の3種類があります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科クリニックでプロの手によって行う方法のことです。歯科医師や歯科衛生士のみが取り扱いできる高濃度の薬剤を使用するため、1回の施術でも効果を実感できる方が多くいらっしゃいます。
即効性の高さが魅力ですが、理想の白さを得るためには、1週間おきに施術を2~3回繰り返す必要があります。また、効果の持続期間は3ヵ月~6ヵ月と短いため、白さをキープし続けるためには2ヵ月~3ヵ月に1回の頻度でメンテナンスを受けなくてはなりません。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、患者さま自身が自宅(ホーム)で行う方法です。歯科クリニックでマウスピースを作製し、処方された薬剤をマウスピースに注入し、歯に装着します。
効果が実感できるまでは、毎日1~2時間程度装着するのが理想です。効果が実感できたら、1週間に1回程度に減らしてかまいません。プロの施術で使用する薬剤よりも低濃度の薬剤を使用するため、効果が実感できるまでは最低でも2週間程度かかることが一般的です。
しかし、じっくりと時間をかけて薬剤を歯の内部に浸透させるため、効果が長持ちします。効果の持続期間は、6ヵ月~1年程度です。
効果を持続させるためにはメンテナンスが必要で、理想の白さを得た後も1週間に1~2回程度は自宅での施術を続けることが望ましいでしょう。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、歯科クリニックで行うものと自宅で行うものを併用する方法のことです。つまり、歯科クリニックでプロの施術を受けた後、自宅にキット持ち帰って自分自身で施術を行います。
即効性と持続性の両方を兼ね備えているため、より早くより長く白い歯を実感したい方に選ばれています。効果の持続期間は、1年~2年程度です。
ホワイトニングができない人
ホワイトニングは、すべての人が受けられるわけではありません。以下に該当する方は、施術を受けられませんので注意しましょう。
18歳未満の人
ホワイトニングは、18歳以上の成人が対象とされていることが一般的です。なぜなら、18歳未満の人の歯は発達が不完全で、薬剤によるダメージを受けやすいからです。中学生や高校生の方で歯の黄ばみが気になる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、成人を迎えるまではハミガキやクリーニングなどで様子をみましょう。
虫歯や歯周病がある人
虫歯や歯周病があると、薬剤によって炎症が悪化し、痛みが出る可能性が高くなります。そのため、まずは虫歯や歯周病の治療を行うことが必要です。
知覚過敏の人
知覚過敏の方は、薬剤の刺激によって痛みが出やすくなります。そのため、知覚過敏の治療を優先的に行う必要があるでしょう。
しかし、使用する薬剤の濃度を下げることで受けられる可能性もありますので、一度歯科医師に相談してみてください。
歯にヒビが入っている人
歯にヒビが入っていると、エナメル質の内側にある象牙質が刺激され、痛みが出ます。また、ヒビが深く歯髄まで達している場合には、歯髄炎を引き起こすこともあります。
無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症とは、体内でカタラーゼと呼ばれる酵素を作り出すことができない病気のことです。通常、専用の薬剤に含まれる過酸化水素は、少量飲み込んでも人体に重大な影響を及ぼすことはありません。
しかし、無カタラーゼ症の人は、体内で過酸化水素を分解できないため、重篤な口腔疾患を引き起こす恐れがあります。そのため、施術を受けることはできません。
光線アレルギーの人
太陽などの光に反応して、痒みや赤みなどの症状が出ることを光線アレルギー(光線過敏症)といいます。プロによる施術では、歯の表面に薬剤を塗布した後、ブルーライトを当てて歯を白くします。そのため、光線アレルギーの方は、施術を受けることができません。
ただし、ブルーライトを使用しない自宅での施術であれば、行える可能性があります。
妊娠中や授乳中の人
ホワイトニングの薬剤が胎児や乳児にどのような影響を与えるかについては、明らかになっていません。全く影響がないとはいいきれないため、施術を控える歯科医院が多いです。
ホワイトニングができない歯
ここまでは施術が受けられない人について解説しましたが、施術を受けても効果がみられない歯があります。効果が期待できない歯は、以下のとおりです。
神経を失った歯
神経を抜いた歯には栄養が供給されないため、歯の色が茶色や黒色に変化します。ホワイトニングでは、神経を失って変色した歯を白くすることはできません。
しかし、歯の内部に漂白剤を入れるウォーキングブリーチという方法によって歯を白くすることは可能です。
テトラサイクリンによって変色した歯
幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を大量に服用すると、副作用として歯が変色することがあります。着色の程度には個人差があり、歯全体が変色していることもあれば、先端の方のみ変色していることもあります。
薬剤による変色が軽度の場合はホワイトニングで白くできることもありますが、効果が出にくかったり効果が出るまで長期間かかったりする傾向にあります。
人工歯
ホワイトニング使用する薬剤は、天然歯にしか効果を発揮しません。そのため、詰め物や被せ物を白くすることはできないのです。詰め物や被せ物がある状態で施術を行った場合、天然歯と人工歯の白さに差が生じ、見た目が悪くなる可能性があります。
ホワイトニングができないときはどうする?
ここからは、施術ができないときの対処法をご紹介します。
虫歯や歯周病などを治療する
虫歯や歯周病、知覚過敏などによって施術が受けられない方は、まず先にそれらの治療を終わらせることが大切です。口腔内の状態が改善すれば、施術を受けられるようになるでしょう。
セラミックによる審美治療を受ける
薬剤を用いた施術ができない場合でも、セラミック治療が受けられる可能性があります。セラミック治療とは、審美性に優れたセラミックを被せ物として装着する方法のことです。
歯の表面をわずかに削ってセラミックのプレートを貼り付けるラミネートべニアという方法もあります。
自宅で行う方法を選択する
光線アレルギーの方は、歯科クリニックで行う施術を受けられません。
しかし、ブルーライトを使用しない自宅での施術であれば受けることは可能です。また、知覚過敏の方も、薬剤の濃度が低ければ受けられることもあります。効果が実感できるまではある程度時間がかかりますが、白い歯を手に入れることができるでしょう。
まとめ
ホワイトニングは、歯の内部から色素にアプローチし白くする施術です。
しかし、場合によっては施術を受けられないケースや施術を受けても効果が期待できないケースも存在します。そのような場合には、原因を解決したり他の治療を選択したりすることで白い歯を手にできる可能性があります。
歯の黄ばみや着色汚れが気になると、周囲とのコミュニケーションや日常生活に支障が出ることもあります。「歯の黄ばみが気になって上手く笑えない」「たまに歯がしみるけど受けられるか知りたい」という方は、お気軽に歯科医院へご相談ください。
ホワイトニングを検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、一般歯科や小児歯科、ホワイトニング、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。