こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。
「歯並びを矯正したいけど、矯正装置が目立つのは嫌だ」というお悩みを抱えている方に注目されているのが、マウスピース矯正です。透明で取り外し可能なマウスピースを使用するため装置が目立ちにくく、日常生活への影響も少ないことが大きな魅力です。
しかし、マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、代表的なマウスピース矯正の種類とそれぞれの特徴、治療費用・期間を比較し解説します。マウスピース矯正の種類を選ぶときのポイントもご紹介するので、参考にしてみてください。
目次
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明な樹脂製のマウスピースを装着して歯を少しずつ動かす矯正方法です。ワイヤー矯正のように、金属製のワイヤーや歯の表面に直接接着するブラケットなどの装置を使わないため、目立ちにくいという特徴があります。
特に、大人になってから矯正を検討する方や、接客業や営業職など人前に立つ機会が多い職業の方に人気がある矯正方法です。
さらに、マウスピース矯正には、取り外しができるという大きな特徴があります。固定式のワイヤー矯正と異なり、食事や歯磨きをする際にはマウスピースを外すことができるため、口内を清潔に保ちやすく虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
また、歯を動かす際の痛みや違和感が少なく、装置が口内に当たることによる口内炎などのトラブルも起こりにくい点はメリットといえるでしょう。
しかし、マウスピース矯正で対応できる症例には限りがあり、軽度から中等度の歯並びの乱れが対象となることが多いです。そのため、重度の不正咬合や骨格的な問題がある場合は、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になることがあります。
マウスピース矯正の種類
日本国内で提供されているマウスピース矯正には様々なブランドが存在し、対応できる症例や費用、治療期間がそれぞれ異なります。
以下に、日本で販売されている代表的なマウスピース矯正のブランドをピックアップし、それぞれの特徴や得意な症例を詳しくご紹介します。
インビザライン（Invisalign）
インビザラインは1997年にアメリカで誕生して以来、1700万件以上の利用実績がある、世界で最も使用されているマウスピース矯正です。日本でも2006年に導入され、現在では多くの歯科医院で提供されています。
3Dコンピュータ技術で歯の動きを細かくシミュレーションして立てた治療計画に基づき、治療を進めていきます。
また、他のブランドでは歯型の採取が複数回必要ですが、インビザラインは最初の1回のみです。1回の歯型取りから、治療終了までのすべてのインビザラインを設計・作製することができます。
歯科材料を使わず、3D光学スキャナーを使って歯を一度スキャンするだけで歯形をとれます。スキャンによる型取りは非常に精密なため、マウスピースの再現性が高いでしょう。
前歯を中心に治療する部分矯正から、奥歯まで治療する全顎矯正のどちらにも対応しており、高度なシミュレーション技術で複雑な症例にも対応可能なことが多いです。
クリアコレクト（ClearCorrect）
クリアコレクトは、インプラントを販売しているストローマングループが提供しているマウスピース矯正です。歯の矯正が日本より一般的であるアメリカでは、インビザラインに次ぐ人気を有しているといわれているブランドです。
クリアコレクトもインビザラインと同様に、透明なマウスピースを定期的に交換しながら歯並びを整えていきます。
クリアコレクトのマウスピースは他のメーカーのものと異なり、2mm程度歯茎を覆うように作られています。歯をホールドし歯とマウスピースの密着感を高めるため、歯を動かす力が強く、矯正力を補うアタッチメントの数を減らすことができるのです。
軽度な歯並びの乱れを矯正する部分矯正から、奥歯までの全顎矯正まで対応可能な商品で、費用はインビザラインより安価に設定されていることが多いでしょう。
アソアライナー（AsoAligner）
アソアライナーは、アソインターナショナルが発売している、マウスピースタイプの矯正装置です。20年以上の歴史があり、日本だけでなく世界各国でシェアを拡大しています。
インビザラインやクリアコレクトとは違い日本のメーカーなので、マウスピースの作成も全て日本国内で行われています。
ソフト・ミディアム・ハードの3タイプの硬さのマウスピースを矯正治療の段階によって使い分け、歯を移動させていく仕組みです。矯正後の後戻りを起こしたケースや、軽度な前歯の歯並びの改善など、症状が軽いケースに効果的と言われています。
抜歯が必要な症例や奥歯の噛み合わせが悪い重度の不正咬合などは、アソアライナーの適応外になることがほとんどです。
キレイライン
キレイラインは、Sheep Medical Technologiesという会社が提供しているマウスピース矯正で、リーズナブルにマウスピース矯正を始めることができます。前歯の部分矯正が対象となり、奥歯の矯正を伴う全顎矯正や、抜歯が必要な症例は適応外です。
咬み合わせなど機能面を改善するためよりも、見た目を改善することを目的としている方に選ばれる傾向にあります。
また、治療回数は自分で決めるというのも、キレイラインの特徴の1つです。患者さまが満足した時点で、治療を終了することができます。
マウスピース矯正を種類ごとに費用や期間で比較
マウスピース矯正の種類によって、費用や期間は異なります。
＜マウスピース矯正のブランドごとの費用や期間＞
| ブランド名 | 費用の目安 | 治療期間の目安 |
|---|---|---|
| インビザライン | 30万〜120万円 | 12ヶ月〜36ヶ月 |
| クリアコレクト | 30万〜70万円 | 12ヶ月〜24ヶ月 |
| アソアライナー | 10万〜60万円 | 6ヶ月〜18ヶ月 |
| キレイライン | 20万〜40万円 | 6ヶ月〜12ヶ月 |
治療費用や期間は、歯並びの状況や矯正する範囲によって異なります。また、基本的に矯正治療は保険適用外の自由診療のため、歯科医院ごとでも費用は異なります。一律ではないので、あくまで目安として参考にしてください。
治療費には、検査代や装置の調整費用などが別途必要となる場合があるので、事前に確認しましょう。
マウスピース矯正の種類を選ぶときのポイント
ここまで、マウスピース矯正の種類について特徴などをご紹介してきましたが、どれを選べば良いか分からない方もいるでしょう。以下に、マウスピース矯正を選ぶ際に考慮すべきポイントをいくつかご紹介します。
自分の症状に合っているか
歯並びの状態によって、適切なマウスピース矯正の種類は異なります。
例えば、軽度な前歯の歯列不正だけであれば、ほとんどのマウスピース矯正で対応できます。複雑な症例や奥歯まで含めた全体の矯正が必要な場合は、インビザラインのような対応力の高い矯正方法を選ぶ必要があります。
ただし、噛み合わせや骨格のバランスなどは患者様だけでは判断できないため、まずは歯科医師に自分の歯並びをしっかり診断してもらうことが大切です。
治療にかかる期間や費用
マウスピース矯正は、種類によって費用や治療期間が異なります。いつまでに歯並びを整えたいのか、予算はどのくらいなのかを、あらかじめ決めておきましょう。
その上で、ブランドごとの費用や治療期間を比較し、ご自身の決めた期間や予算に合ったものを選択すると良いでしょう。
サポートはしっかりしているか
マウスピース矯正を選ぶ際に重要なポイントの一つは、サポート体制がしっかりしているかどうかです。マウスピース矯正の治療は長期間のため、途中で何らかのトラブルが発生することは珍しくありません。
その際に、迅速で適切なサポートが受けられるかどうかが、治療をスムーズに安心して進めるには大切です。
安価な矯正方法の場合、サポートが限定的であることもあります。例えば、オンラインでの診察を取り入れているメーカーの場合、通院の手間が省かれて楽になる反面、オンラインでのサポートに限定されることもあるのです。
トラブルがあった場合に、すぐに対応してもらえない可能性があります。矯正を始める前に、ブランドごとのサポート体制をよく確認し、信頼できる環境で治療が受けられるかどうかを判断することが重要です。
まとめ
マウスピース矯正は、矯正装置が目立ちにくい矯正治療として人気があります。
今回紹介したもの以外にも、マウスピース矯正には多様な種類が存在しています。自分に適した治療法を選ぶためには、費用や治療期間、得意な症例をしっかり比較し、自分のライフスタイルやニーズに合った選択をすることが大切です。
選択する矯正方法がどのようなものなのかをしっかり理解したうえで、治療を開始しましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、一般歯科や小児歯科、ホワイトニング、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。
