こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。
虫歯や事故などで歯を失った場合、若い人でも入れ歯を使用することはあります。「こんな年齢から入れ歯を使うのは恥ずかしい」「周りの人に入れ歯だとバレたくない」と入れ歯の使用に抵抗がある若い人もいるかもしれません。
しかし、入れ歯は治療期間が短いうえ、費用が安いというメリットもあります。また、自費診療の場合は目立ちにくい入れ歯を作製できるので、周りの人に気づかれにくくすることが可能です。
この記事では、若い人でも入れ歯を使用するケースなどを解説し、ブリッジとの比較を行います。
目次
入れ歯とは
入れ歯とは、失った歯を補うための取り外し式の義歯のことです。何らかの原因で歯を失った場合、歯の機能や見た目を補うために使用します。
若い人が歯を失う原因として多いのが、虫歯や歯周病です。口腔トラブルが深刻化すると、歯を残せなくなることがあるためです。
虫歯や歯周病以外では、事故や外傷などによるダメージが挙げられるでしょう。強い衝撃を受けて歯が欠けたり神経が壊死したりすると、抜歯せざるを得ないケースがあります。
入れ歯の種類
入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。
部分入れ歯
部分入れ歯とは、1本から複数本の歯を失った際に使用される入れ歯のことです。欠損部の両隣にある歯にバネをかけて使用します。
総入れ歯
総入れ歯とは、上下いずれか、もしくは上下両方の全ての歯を失った際に使用される入れ歯のことです。上顎や下顎の歯茎に吸着させて装着します。
総入れ歯は歯茎を覆う部分が広いため、異物感や違和感が出やすいのがデメリットです。また、歯茎や骨格に合う形で作られていないと、食事や会話の際に外れることもあるでしょう。
保険と自費の入れ歯の違い
入れ歯には、保険適用のものと自費のものがあります。保険適用の入れ歯は、使用できる素材に限りがあります。部分入れ歯でも総入れ歯でも、歯茎の部分にはプラスチックしか選択できません。
費用は抑えられるものの強度が低く、破損を防ぐにはある程度の厚みが必要になります。そのため、保険の入れ歯は装着時に異物感や違和感が出やすいです。
自費の入れ歯には、作製における制限がありません。予算や患者様のご希望に合わせて作成可能です。床部分に金属を使用した金属床義歯や、柔らかいシリコンで作成するシリコン義歯、金属のバネを使用しないノンクラスプデンチャーなど、素材・構造を自由に選べます。
入れ歯は若い人もする?
入れ歯はお年寄りが使用するもの、というイメージがあるかもしれません。
しかし、20代の若い人でも入れ歯を使用している場合があります。先述したように、虫歯や歯周病、事故などで、若い人でも歯を失うことがあるからです。遺伝的な要因によって、幼少期から歯が欠損している方もいるでしょう。
若い人でも、さまざまな理由で歯を失い、入れ歯が必要になることがあるのです。特に、スポーツや事故による外傷では、前歯に強い衝撃を受けることがあります。前歯を失うと見た目の問題が深刻になるため、早急に対処が必要です。
歯を失った際の治療には、入れ歯以外にもブリッジやインプラントなどがありますが、それぞれの治療法にメリット・デメリットがあります。そのため、様々な点を考慮して検討したうえで、若い人でも入れ歯を選択することがあるのです。
入れ歯は、他の治療法より費用を抑えられるのがメリットです。また、基本的には周りの歯を削る必要はありません。「どの治療法にするのか悩んでいる」「インプラントをしたいが経済的な問題がある」など、まずは入れ歯を作って様子をみる方もいます。
患者様の希望や予算、生活スタイルなどによって、最適な治療法は異なります。他の治療法ともしっかり比較して、歯科医師とよく相談して治療方法を選択するとよいでしょう。
入れ歯は気づかれやすい?
入れ歯を使用する際、多くの方が「周りに気づかれるのではないか?」という不安を抱きます。近年では入れ歯を作る技術が進化しており、自然に仕上げることが可能になりました。周囲の人に気づかれにくい、自然な見た目の入れ歯を作製することができます。
特に、自費の入れ歯の場合は、使用できる素材や選択できる構造に制限がありません。より精密な型取りを行って口内にフィットする入れ歯を作製可能です。また、天然歯に近い色や形を再現できるため、気づかれることはほとんどないでしょう。
入れ歯が気づかれにくいかどうかは、使用する素材と入れ歯の構造に大きく依存します。
例えば、保険適用のプラスチックの入れ歯では、天然歯のような艶や透明感を再現できません。プラスチックは黄ばんでいくので、見た目の劣化を感じることもあるでしょう。部分入れ歯の場合は金属のバネ(クラスプ)を使用するため、このパーツが目立つ場合もあります。
自費診療にはなりますが、金具を使用しないノンクラスプデンチャーを選択した場合は、保険の入れ歯のように金具が目立つことはありません。前歯など目立つ部分への使用でも、自然な見た目を保つことが可能でしょう。
自由診療では人工歯に使用する素材にも制限がないため、天然歯のような色・艶・透明感を再現できるセラミックを使うことも可能です。経年劣化による変色も起こりづらく、美しい見た目を長く保てます。
ただし、入れ歯は定期的な調整が必要です。緩みが生じると、食事や会話中に不自然な動きが発生し、気づかれやすくなる可能性があります。定期的にメンテナンスを受け、自然な見た目を維持しましょう。
入れ歯とブリッジの比較
歯を失った際の治療には、入れ歯以外にもブリッジという選択肢があります。ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、橋を渡すように義歯を取り付ける治療方法です。
入れ歯もブリッジも保険が適用される治療ですが、入れ歯のほうがブリッジより費用を抑えられます。また、入れ歯は1本から複数本の歯に対応できるため、ほとんどの方が治療を受けることができます。
しかし、入れ歯は取り外し式のため、外れることがあるという点はデメリットです。特に、粘着質のものを食べたり、硬いものを噛んだりすると外れやすいでしょう。
ブリッジは、両隣の歯にしっかり固定して支えられているため、入れ歯よりも噛み心地がよいのがメリットです。外れるリスクもほとんどなく使い心地が良いですが、ブリッジは失った歯の両隣の歯を削らなければならないというデメリットがあります。
歯を失っている本数が多い、支えとなる歯の状態が悪いなど、お口の状態によっては治療できないこともあるでしょう。
入れ歯にもブリッジにも、メリット・デメリットの両方が存在します。治療を検討する際は、見た目や機能性、費用面など、何を重視したいかを明確にすることが大切です。
また、お口の状態によって最適な治療法は異なりますので、歯科医師と一緒によく検討しましょう。
まとめ
入れ歯は、お年寄りだけのものではありません。若い人でも、何らかの理由で入れ歯を使用することは珍しくないのです。虫歯や歯周病、事故などで若くても歯を失うことがあったり、先天的が理由で生えない歯がある方がいたりするからです。
入れ歯には保険と自費の2種類があり、自費の場合は使用できる素材に制限がありません。目立ちにくい入れ歯を作製することができるので、見た目を重視する方は自費の入れ歯を選択するのが良いでしょう。
また、失った歯の両隣に歯がある場合は、ブリッジという選択肢もあります。歯を失った場合の治療法には種類があり、患者さまによっては最適な治療法は異なります。
入れ歯やブリッジを検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、一般歯科や小児歯科、ホワイトニング、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。