こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。
インビザライン治療を成功させるには、歯医者の選び方が非常に重要です。インビザライン治療では、歯科医師の知識や技術力が治療の成功を大きく左右するためです。
今回は、インビザライン治療を受ける歯医者の選び方について、6つのポイントを解説します。
目次
インビザラインとは
インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、マウスピース型の歯科矯正治療です。従来の矯正治療とは異なり、見た目の違和感がほとんどない透明なマウスピースを用いて歯並びを整えます。
インビザラインの名称は「Invisible(見えない)」と「Align(整える)」を組み合わせた造語で、名前のとおり目立つことなく歯並びを整えることが可能な矯正法として知られています。
具体的な治療法は、まず初めに患者さまの口腔内の3Dスキャンを行い、それぞれに合わせたマウスピースを作成します。マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに次のマウスピースに交換することで、段階的に歯を移動させるのです。矯正治療開始前にすべてのマウスピースが作成されるため、頻繁に歯医者に通う必要はありません。
インビザラインは世界100か国以上で採用されており、1,400万人以上の患者さまがインビザライン治療を受けています。人気の理由は、透明なマウスピースを用いるため見た目への影響が少なく、取り外しが可能なため食事や歯磨きがしやすいことなどでしょう。
しかし、インビザラインはすべての歯並びの問題に対応しているわけではありません。実際に治療を受ける前に、専門の歯科医師に相談することが重要です。マウスピースの適切な取り扱いや、装着時間を守ることが重要なため、自己管理が求められます。
なぜ歯医者選びが大切なのか
インビザラインを用いた歯科治療は、高度なテクノロジーと歯科医師の専門的な知識・技術を必要とします。インビザライン矯正は、一人ひとりの患者さまに合わせた緻密な計画と微調整によって行われるからです。
インビザラインでは、初めに歯の型を取り、データをアライン・テクノロジー社に送信します。データからCG(コンピューターグラフィックス)が作成され、CGと精密検査の際に集めたデータをもとに、歯科医師がインビザライン矯正中の歯の動きを微調整します。調整したCG画像をもとに、治療完了までのすべてのマウスピースが作成されます。
微調整を歯科医師が行うため、治療の成功は医師の手に大きく左右されるといえるでしょう。歯科医師は患者さまの口腔状態を詳細に把握し、それぞれの歯の動きの特性を理解する必要があるのです。さまざまな情報をもとに、正確な治療計画を立てる能力も求められるでしょう。
インビザライン治療を受ける場合、治療を適切に行える歯科医師を選ぶことは非常に重要です。自分の歯の状態や希望に合った治療を受けるには、事前にしっかりと歯科医師とコミュニケーションを取り、信頼できる歯医者を選びましょう。
インビザライン治療を受ける歯医者の選び方
インビザライン治療を受ける歯医者の選び方は、以下のとおりです。
インビザライン治療の実績が豊富である
治療実績が豊富な歯医者を選ぶメリットは、さまざまな症例を経験していて治療の成功率が高く、トラブルが生じた場合でも適切な対応が期待できることです。
インビザラインは、それぞれの歯医者に「ステータスランク」というものを与えています。歯医者が1年間にどれだけインビザライン治療を行ったかを示すランクで、毎年更新されます。
ステータスランクは、歯医者が日常的にインビザライン治療を実施しているかどうかを示すよい指標となるでしょう。治療を検討している歯医者のステータスランクを確認することで、その医院がインビザライン治療にどれだけ取り組んでいるか、どのくらいの治療経験があるかを判断することが可能です。
料金が明確に提示されている
インビザライン治療は自由診療となるため、料金が高額な場合が多いです。治療内容や症例によって、追加料金が発生することもあるでしょう。
インビザライン治療では、治療を始めてから思いがけず追加料金が発生し、予算を超えるトラブルがよく起きます。初めから料金が明確に表示されている歯医者を選ぶとよいでしょう。
支払い方法についても、歯医者によって異なります。分割払いやクレジットカード払いなど、患者さまの負担を軽減するためのさまざまな支払い方法を提供している歯医者を選ぶことで、治療費の支払いがスムーズになり治療に集中できるでしょう。
通院しやすい
インビザライン矯正は、ほかの矯正治療法に比べて通院頻度が少ないです。一般的に、1〜2か月に1回程度の通院で治療が進行します。
しかし、通常矯正治療は1〜2年程度の期間を必要とします。矯正治療中は、定期的に歯医者に通わなければなりません。遠方や交通の便が悪い場所にある歯医者を選ぶと、トラブルが生じたときにすぐに対応ができない可能性があるでしょう。
カウンセリングが丁寧かどうか
インビザライン治療は、患者さまの歯並びや口内の状況により期間や費用などが変わります。
インビザライン治療は目立たないメリットがありますが、自己管理が求められ、1日20~22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。飲食の際はマウスピースを外し、歯磨きとマウスピースの清掃を行ってから装着する必要があるので、手間に感じる方もいるでしょう。
インビザライン治療の詳細やメリット・デメリットを患者さまが十分に理解し、納得して治療を選択できるよう、丁寧にカウンセリングを行わなければなりません。十分に説明を行い、患者さまの不安や疑問にしっかりと寄り添える歯医者を選ぶことは、安心して治療を進めていくために重要です。
頭部X線規格写真を撮影できる
頭部X線規格写真(セファログラム)とは、肩から頭頂部の正面と横顔のレントゲン写真のことを指します。この写真は、歯並びだけでなく、歯を支えている骨の構造、歯の生え方、骨格の形状などを詳しく観察することができます。
歯並びだけではなく、骨格の情報は矯正治療の診断や治療計画の立案において非常に重要であり、治療の成功に直結します。頭部X線規格写真が撮影できる設備を持つ歯医者を選ぶことで、より適切な診断と治療が期待できるでしょう。矯正専門の歯医者では頭部X線規格写真の撮影が可能ですが、導入していない歯医者もあるため、歯医者選びの際は確認してください。
相性のよい先生がいる
インビザライン治療は高度な医療技術が必要ですが、患者さまと歯科医師の相性も重要です。技術力がある歯科医師でも、コミュニケーションが取りづらい場合、治療中のトラブルや不安が発生した際に円滑に解決できないかもしれません。
特に、インビザラインは1~2年と長期間にわたる治療です。長い治療期間中、信頼関係を保つためにも、自分の意見や不安をしっかり伝えることができ、患者さまの立場に立ってくれる歯科医師を選ぶことは大切です。インビザライン治療を始める前に、いくつかの歯医者を訪れてカウンセリングを受けるとよいでしょう。
まとめ
インビザライン治療では、コンピューターシミュレーションを使用するため、治療結果に差が出ないと思う方も多いです。
しかし、精密検査で得た情報も使用して、歯科医師が治療計画を微調整しなければなりません。豊富な知識や高度な技術力が求められます。インビザライン治療は、担当する歯科医師に治療結果が左右されやすいといえるでしょう。
インビザライン治療で失敗しないためには、歯医者選びが重要です。在籍する医師の実績、歯医者の設備などを事前にホームページで確認しましょう。また、歯医者の立地も大切です。1~2年の治療期間、1~2か月に1回のペースで通院しなければなりません。通いやすさも歯医者の選び方の一つの基準といえるでしょう。
担当の歯科医師との相性は、実際に対面しなければわかりません。ホームページの情報だけで治療を決めるのではなく、いくつかの歯医者のカウンセリングを受けるとよいでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。