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歯科コラム column

八重歯の悩みを解消!インビザラインで理想の歯並びを手に入れよう

歯科コラム2023/10/06

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

インビザラインを持って笑う女性

八重歯を放置すると見た目がよくないだけでなく、虫歯などのトラブルにつながる恐れがあります。「八重歯は治療しなくてもいいの?」「目立たない方法で矯正したいけどインビザラインで八重歯は治せる?」など、疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、八重歯を放置することによる悪影響や、インビザラインで八重歯を治療する方法などを解説します。

八重歯とは?

顎に手を当てて歯を見せて笑う女性

八重歯とは、歯列からはみ出て生えている歯のことです。前から数えて3番目の犬歯(けんし)が歯列からはみ出ることが多いです。

八重歯と犬歯は同じと思っている方もいますが、犬歯が八重歯になりやすいというだけで、イコールではありません。歯列からはみ出て生えている犬歯以外の歯も八重歯です。

八重歯に、かわいい・こどもらしいという印象をもつ方もいるもしれませんが、歯並びや噛み合わせの状態がよくない不正咬合(ふせいこうごう)の一種です。八重歯は、ガタガタな歯並びのことを指す叢生(乱ぐい歯)に属します。

八重歯になる原因

CAUSEと書かれた木のブロックが机に置かれている

八重歯になる原因の多くは、歯が並ぶためのスペースが足りないことです。歯のスペースが足りなくなる主な原因は、以下のとおりです。

・先天的な顎の小ささ

・顎の発育が不十分

・生え変わりのタイミング

それぞれ解説します。

先天的な顎の小ささ

先天的に顎が小さく、歯が並ぶための十分なスペースがないと八重歯になる可能性があります。

歯並びそのものが親から受け継がれるというより、顎の骨格や歯の大きさなどは遺伝による影響を受ける可能性が高いです。両親が歯の大きさに対して顎が小さい場合や、顎のサイズに対して歯が大きい場合、歯の本数が多い場合など、こどもに遺伝することがあります。

顎が小さい・歯が大きい・歯の本数が多い場合、きれいに並ぶためのスペースが不足するので、八重歯になるのです。

顎の発育が不十分

後天的な原因で顎が小さい場合もあります。例えば、小さい頃に柔らかいものばかり食べていた場合や、噛まずにすぐに飲み込む習慣があった場合、噛む力が育たず顎の成長が不十分になるかもしれません。

口内にスペースが足りないことで、歯が歯列からはみ出て生えて八重歯になることがあります。

生え変わりのタイミング

生え変わりのタイミングから、犬歯は八重歯になりやすいです。一般的に、犬歯はほかの歯に比べて、乳歯から永久歯への生え変わりのタイミングが遅いとされています。

周りの歯が生え揃ったあとに犬歯が生え変わると、十分なスペースがないため歯列からはみ出す可能性が高くなります。

八重歯を放置することによる悪影響

頭からモヤモヤを出して考える女性

「八重歯があっても見た目以外の問題はないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

八重歯を放置することによる悪影響は、以下のとおりです。

・虫歯になる可能性が高い

・口内を傷つける恐れがある

・口呼吸になりやすい

それぞれ解説します。

虫歯になる可能性が高い

八重歯のように歯列がガタガタしていると、歯と歯が重なり合っている部分や、歯と歯の間に段差ができます。重なり合った部分や段差の部分は、歯ブラシだけではきれいに磨けないでしょう。汚れが残りやすくなります。

磨き残しは細菌の増殖につながるため、虫歯や歯周病を引き起こす可能性が高まります。隣の歯が覆い被さった歯は視認しにくいため、虫歯になったことに気づかない可能性も高いです。

口内を傷つける恐れがある

外にはみ出て生えている八重歯は、食事の際に唇や舌などを傷つける恐れがあります。噛んで傷ついた部分に細菌が入ると、口内炎になるでしょう。

八重歯を放置すると、繰り返し口内炎ができる、食事を楽しめないなどのデメリットがあります。

口呼吸になりやすい

大きく前に歯がはみ出て生えている場合や、歯が重なっている場合、歯列がきれいに整っている状態に比べて口が閉じにくくなるでしょう。力を入れないと口を閉じられないため、口呼吸になりやすいです。

口呼吸になると口周りの筋肉が鍛えられないため、ほうれい線が目立つようになる方が多いです。口が乾燥しやすいことで、口臭がひどくなることもあるでしょう。口内が乾燥していると細菌が繁殖しやすいので、虫歯や歯周病のリスクを高めます。

インビザラインで八重歯は矯正できる?

顎に手を当てて考えるカップル

次に、インビザラインで八重歯を治療できるのかどうか、また、インビザラインとはどのような治療方法なのかを解説します。

インビザラインとは

インビザラインとは、透明なマウスピースを使う矯正方法の一つです。アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された装置で、日本の歯科医院でも多く導入されています。

歯列矯正用のマウスピースはさまざまなブランドから販売されていますが、インビザラインがほかのブランドと大きく違う点は、3Dデータをもとに治療シミュレーションを行うことでしょう。治療完了までの歯の動きを治療開始前にシミュレーションできるため、1回の型取りで治療に使用するすべてのマウスピースを作成できます。

ほかのマウスピース矯正のように歯が動くたびに次のマウスピースの型取りを行う必要がありません。

インビザラインは模型を使って治療計画を立てるのではなく、クリンチェックというソフトを使って治療を進めます。クリンチェックでは、歯が移動する様子をシミュレーションできるので、どのように歯が動くのか、どのような仕上がりになるのかを予想できます。

あくまでシミュレーションなので必ずそのとおりに治療が進むわけではありませんが、整った歯並びを確認できることは、患者様のモチベーション維持にもつながるでしょう。

インビザラインで八重歯を治療できる

軽度の八重歯であれば、インビザラインを使用して治療可能です。

しかし、八重歯が歯列から大きくはみ出している場合や、八重歯以外の歯にもガタつきがある場合など、全体の歯を動かさなければ理想の歯並びに近づけないような症例は治療できないことがあります。ワイヤー矯正など、ほかの矯正方法のほうが適しているかもしれません。何本も抜歯をする必要があるなど、大きく歯を動かす必要のある症例は、インビザラインは苦手としています。

インビザラインで八重歯を治せるかどうかは、患者様の口内や歯並びの状態を確認して歯科医師が判断します。ご自身の八重歯がインビザラインで治せるか気になる方は、まずは歯科医師に相談しましょう。

インビザラインで八重歯を矯正する方法

マウスピースを装着する女性の口元

八重歯を治療するためには、口内にスペースを作って歯列に歯を移動させる必要があります。

インビザラインで八重歯を矯正する方法は、以下のとおりです。

・抜歯する

・IPRをする

・奥歯を後方へ移動させる

・歯列を側方拡大させる

それぞれ解説します。

抜歯する

まずは、抜歯をしてスペースを作り出す方法です。八重歯の矯正治療で抜歯されることが多いのは、八重歯の一つ奥にある第一小臼歯、もしくはその隣に位置する第二小臼歯です。前から数えて4番目、あるいは5番目の歯になります。

これらの歯は抜歯をしても噛み合わせに大きな影響を与える心配がないことから、選択されることが多いです。抜歯をすることで歯1本分のスペースを確保できます。ガタつきがひどく、大きなスペースが必要と判断された場合は抜歯をするでしょう。

IPRをする

IPRとは歯と歯の間を少量削ることで、歯を動かすためのスペースを作り出す処置です。「歯を削って大丈夫なの?歯が脆くならない?」と心配になる方がいるかもしれませんが、IPRで歯を削る量は、0.2〜0.5mm程度とほんの少量です。

IPRを行ったあとに歯がしみるようになることや、歯が脆くなることはほとんどありません。削る際の痛みもほとんどないといわれています。

1本あたりの削る量は非常に少なく、少しのスペースしか確保できませんが、複数の歯を0.2〜0.5mm程度削ることで、歯を並べるためのスペースを作り出すのです。

また、IPRは歯の大きさも多少変えられます。左右や上下で歯の形が違う場合など、調整できることがあります。

歯を全体的に後方へ移動させる

奥歯を後方に動かすことで、スペースを作り出す方法です。インビザラインは、後方への歯の移動が得意なので、一番奥の歯の後ろにスペースがあれば行えます。奥から順に歯を後方へ移動させ、最終的に八重歯を歯列に並べます。

しかし、奥歯を動かせるだけのスペースがない場合や、奥歯の後ろに顎の骨が存在しない場合は、後方移動はできません。ほかの方法でスペースを作り出す必要があります。

歯列を側方拡大させる

歯列を全体的に外側へ広げることで、歯と歯の間にスペースを作り出す方法です。歯の移動は骨の上でしかできないため、もともと顎が小さい方は側方拡大は向いていません。

しかし、重度な八重歯でなければ、歯を抜く・削る処置を行うことなくスペースを確保できることがあります。

インビザラインで八重歯を矯正するための費用・期間

カレンダーに付箋を貼ってメモをする女性

インビザラインで八重歯治療するための費用・期間は、以下のとおりです。

<インビザラインで八重歯を治療するための費用・期間>

種類 期間 費用
インビザライン(全体矯正) 1〜3年程度 800,000〜1,000,000円程度
インビザライン(部分矯正) 数か月〜1年程度 350,000〜650,000円程度

インビザラインで八重歯を治療するときの期間は、口内の状態や、抜歯の有無などで異なります。また、インビザラインには、すべの歯を矯正する全体矯正と、前歯の気になる部分だけを治療する部分矯正があります。

部分矯正はより軽度な症例に適しており、全体矯正は奥歯を含む八重歯以外のほかの歯も動かさなければいけない症例に適した治療です。全体矯正は部分矯正に比べて移動させる歯の本数が多いため、治療期間が長いです。費用も800,000〜1,000,000円程度と、部分矯正よりも高くなります。

治療を長引かせないためにできること

八重歯は口をあけたときに目立つことから、コンプレックスに感じている方がいるかもしれません。歯列矯正を始めたら、できる限り早く理想の歯並びを叶えたいと思うでしょう。患者様自身で歯の移動速度を早くすることはできませんが、治療を長引かせないためにできることはあります。

方法は、以下のとおりです。

・マウスピースの装着時間を守る

・歯磨きをしっかり行う

・定期検診を受ける

インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。装着時間を守らなければ歯が計画どおりに動かず、治療が長引く可能性があります。食事と歯磨きのとき以外は基本的にはマウスピースを装着し、つけ忘れないようにしましょう。

インビザライン矯正を含むすべての矯正治療中に、虫歯や歯周病などになると、その治療を優先させなければいけません。虫歯治療のためにインビザラインを一時中断することがあるのです。虫歯や歯周病にならないためにしっかりと歯磨きを行ってください。

トラブルなく矯正治療が進んでいるかどうかを定期的に歯科医院でチェックしてもらうことも重要です。トラブルがあったときに対処が遅れないように、矯正期間中は定期検診をしっかり受けましょう。

まとめ

インビザラインを専用のケースに片付ける

今回は、インビザラインで八重歯は治せるのか、どのような治療を行うのかを解説しました。八重歯は不正咬合の一つです。八重歯を放置すると、虫歯になる可能性が高まる、口内を傷つけるなどのデメリットがあります。気になる方は、早めに治療しましょう。

インビザラインは、透明なマウスピースを使った目立ちにくい矯正治療です。型取りの負担を軽減しているなど、魅力の多い矯正方法といえます。

軽度な八重歯であれば治療できる場合もあるので、八重歯の治療を検討している方は、インビザライン治療を検討してはいかがでしょうか。

インビザラインでの八重歯の治療を検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。