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歯科コラム column

インビザラインで出っ歯を改善!矯正方法や費用を解説!

歯科コラム2024/02/09

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

インビザライン治療をする女性

インビザラインは、世界中で多くの歯科医師に利用されるマウスピース矯正です。「インビザラインで出っ歯を治したい」と希望する人も少なくありません。

本記事では、出っ歯になる原因と放置するリスク、インビザラインで治療できる症例や治療にかかる費用について解説します。

出っ歯とは?

出っ歯の男性

出っ歯とは、上の前歯が前に出ている状態、あるいは前に出ているように見える状態のことです。上顎前突とも呼ばれ、3つの種類があります。

 

・歯の生え方が影響しているもの
・骨格が影響しているもの
・歯の生え方と骨格の両方が影響しているもの

 

上の前歯が前に出るような形で生えていることで出っ歯になるケースや、上顎が成長しすぎたケースもあります。下顎があまり成長しなかったことで相対的に出っ歯に見えることもあるでしょう。

出っ歯になる原因

指をくわえて横になる幼児

出っ歯になる主な原因は、次の2つです。

遺伝

出っ歯を含む歯並びの問題は、遺伝が関係することが少なくありません。

特に、骨格が関係した出っ歯の場合は、遺伝が大きく影響しているでしょう。両親や親族が出っ歯の場合は、将来顎の成長過程で出っ歯になる可能性があります。

幼児の頃から歯科医院で相談しつつ、アプローチしていく必要があるでしょう。

生活における癖

もともと出っ歯でない人も、生活における癖が影響して出っ歯になることがあります。例えば、下記の癖は出っ歯になりやすいので要注意です。

 

・指しゃぶり
・爪を噛む
・舌で前歯を押す
・口呼吸

 

指しゃぶりや爪を噛む癖は、指で前歯を押し上げます。一度の動作だけで歯が動くことはありませんが、継続することで歯が動きます。

特に、指しゃぶりでお子さまが指を吸う力は強く、保護者が引き離すのが難しいことも珍しくありません。強い力で歯を押しているため、出っ歯になりやすいでしょう。

また、舌で前歯を押す癖も同様に、歯を動かします。さらに口呼吸の癖があると、出っ歯になるリスクが高くなります。鼻が詰まって呼吸ができない場合は、治療したほうがよいでしょう。

指しゃぶりや指を噛む癖などは、それをしないと眠れないということもあります。「やめさせるのはかわいそう」と思うこともあるでしょう。

しかし、歯並びのことを考えるのであれば、成長を見計らって癖を止める練習をすることも大切です。

出っ歯を放置してはいけない理由

出っ歯を放置してはいけないイメージ

「出っ歯を放置していたら何か弊害が出るの?」と疑問に思う方もいるでしょう。出っ歯を放置すると口腔内に限らず、さまざまな問題が起こるリスクが高くなります。

本項目では、出っ歯を放置してはいけない理由について詳しく解説します。

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

出っ歯は虫歯や歯周病のリスクが高くなります。歯が外側に出ていると唇が閉じにくくなり、口が開いていることが多いからです。

口がいつも開いている場合、口腔内が乾燥するため細菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯周病の原因となる細菌の数が増え、虫歯のリスクが高くなるでしょう。

奥歯に負担がかかる

重度の出っ歯だと、食事のときに必要以上に奥歯に負担がかかります。重度の出っ歯では、噛み合わせが悪くなるためです。

本来の噛み合わせであれば前歯や小臼歯で噛むはずのところ、全て奥歯で噛む必要が生じます。奥歯で全て噛んでいると、負担がかかりすぎて寿命が短くなるでしょう。

前歯を破損しやすい

出っ歯は前歯が突出している状態なので、転倒時や歯に物が当たったときに前歯がダメージを受ける確率が高くなります。そのため前歯を破損しやすいでしょう。

歯を強くうち、歯を失ったり神経を抜いたりする必要が生じる可能性もあります。

話しづらい

出っ歯だと正しく発音しにくく、話しづらさを感じる人も少なくありません。サ行やタ行など、舌を上の歯の裏につけるようにして発音するものは、上手に発音できないことがあります。

特に、正しい言葉を覚える必要のある成長過程のお子さまが出っ歯だと、誤った発音が身に付く可能性があります。

コンプレックスの原因になる

出っ歯をコンプレックスに感じる人もいます。「歯が出ているのが気になるからあまり話したくない」「口を開けて笑いたくない」など、人とのコミュニケーションに影響が出ることも珍しくありません。

特に重度の出っ歯の場合は、学校で友達に指摘されたことが原因でコンプレックスになることも考えられます。

インビザラインで出っ歯を矯正できる?

インビザラインのマウスピース

インビザラインはマウスピースを装着していることが目立ちにくく、ワイヤー矯正に比べると痛みを感じにくいメリットがあります。そのため、インビザラインで出っ歯を矯正したいと希望する人は少なくありません。

インビザラインには、矯正できる症例とできない症例があります。インビザラインでの矯正が可能かどうかについては、精密検査をして骨の状態や歯並びの状態を確認後、歯科医師が決定します。

インビザラインで矯正できる出っ歯の症例

インビザラインで矯正できる出っ歯の症例は、次のとおりです。

 

・骨格が関係していない症例
・軽度の症例

 

歯の生え方が原因で出っ歯になっている症例は、インビザラインで矯正ができる可能性が高いでしょう。特に軽度の症例や、歯を動かすスペースが十分にある場合は治療可能です。

インビザラインで矯正できない出っ歯の症例

インビザラインで治療するのが難しい症例は、以下のとおりです。

 

・抜歯が必要な症例
・骨格が関係している症例
・重度な出っ歯

 

重度な出っ歯で歯を動かすスペースがない場合は、抜歯が必要となりインビザラインのみでは治療できないことがあります。骨格が関係しており、顎の手術が必要な症例もインビザラインでの矯正は難しいでしょう。

インビザラインで出っ歯を矯正する方法

歯科医院に相談

インビザラインで出っ歯を矯正するためには、まずカウンセリングと精密検査をして口腔内の状態を確認しなければなりません。

検査結果により、インビザラインでの治療が可能なのか、どれくらいの期間かかるのかなど、治療計画を立てます。治療計画に同意したら治療開始です。

採取した歯型をもとにコンピューターでシミュレーションを行い、マウスピースを作成します。完成したマウスピースを1日20時間以上装着し、1〜2週間に一度交換して矯正治療を実施します。

2〜3か月に一度(初期はもっと頻繁に)通院し、歯が計画通りに動いているか、異常がないかなどを確認しながら治療を続けます。インビザラインでの治療をスムーズに行うためには、装着方法と装着方法を守らなければなりません。

インビザラインで出っ歯を矯正するための期間

インビザラインで出っ歯を矯正するための期間イメージ

インビザラインで出っ歯を矯正するためにかかる期間の目安は、2年〜3年です。症状が軽く部分矯正で治療が可能な場合は、一年未満で終わる可能性もあります。

症状や矯正治療の進行状況によって変わる可能性もあるでしょう。万が一治療が延長する可能性も考えて、治療計画より長いスパンで考えておくといいかもしれません。

インビザラインで出っ歯を矯正するための費用

インビザラインで出っ歯を矯正するための費用イメージ

インビザラインは自由診療です。インビザラインの治療にかかる費用は歯科医院によって異なります。

出っ歯を矯正する費用の目安は、次のとおりです。

 

・全体矯正:80万円〜130万円
・部分矯正:40万円〜50万円

 

上記に加え、精密検査代、調整料金、治療終了後に装着するリテーナー料金などが別途で必要なケースもあります。

インビザライン矯正は決して安くありません。経済的な負担が理由で治療を途中で断念しないためにも、開始する前に費用についてきちんと確認しておきましょう。

インビザラインで矯正できない場合には

ワイヤー矯正をする女性

インビザラインで治療ができないからといって、出っ歯の矯正ができないわけではありません。例えば、ワイヤー矯正はインビザラインに比べてより幅広い症例に対応しているため、出っ歯の治療が可能でしょう。

また、インビザラインのみでは治療できない場合でも、他の装置と併用することで矯正が可能になるケースもあります。

例えば、アンカースクリューという金属製のネジを骨に埋め込み、インビザラインとゴムでつなげる方法が挙げられます。アンカースクリューが支えとなって歯を動かすため、インビザラインのみでは難しい動きが可能になります。

さまざまな方法がありますので、歯科医師と話し合って自分に向いている治療法を決めましょう。

まとめ

インビザライン矯正のマウスピース

出っ歯の症状によっては、インビザラインでの治療が可能です。

送られてきたマウスピースを装着して矯正するだけな手軽さが特徴でしょう。「仕事で忙しく頻繁に通院できない」「矯正装置が目立つのを避けたい」という人でも安心して矯正治療できます。

出っ歯を放置していると、審美性の問題だけでなく発音、噛み合わせ、顎などさまざまな問題が引き起こされます。矯正治療によって、見た目だけでなく、口腔内や身体の健康を維持しましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。