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歯科コラム column

歯周病菌とは?どこからくるの?歯周病の症状・なりやすい人・殺菌方法

歯科コラム2024/09/06

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

歯周病菌が口腔内で増殖しているイメージ

歯周病は、歯を失う原因となる病気のひとつです。歯と歯茎の間に潜む歯周病菌が原因で発症します。歯周病菌が口腔内で増殖すると歯を失うだけでなく、全身にもさまざまな影響を及ぼす可能性があるため大変危険です。

本記事では、歯周病の原因となる歯周病菌について解説します。歯周病になりやすい人の特徴や歯周病菌の繁殖を防ぐ方法についても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

歯周病菌とは?

歯周病菌イメージ

歯周病菌とは、歯周病の原因になる細菌です。歯周病菌が毒素を出すことで、歯茎が腫れたり、出血したりして歯周病を発症します。進行すると歯茎や歯槽骨など、歯の周囲の組織を破壊したり、全身へ影響を及ぼしたりします。

本項目では、歯周病菌の種類や歯周病菌が潜んでいる場所などについて詳しく見ていきましょう。

歯周病菌の種類と特徴

私たちの口の中にはさまざまな菌が存在し、その数は約700種類ともいわれています。そのなかでも歯周病の原因となる主な歯周病菌は、ポルフィロモナス・ジンジバリス菌、トレポネーマ・デンティコーラ、タンネレラ・フォーサイシアなどです。

多くの歯周病菌は、嫌気性菌で酸素を嫌います。そのため、酸素が少ない場所へと移動しながら繁殖するのです。

歯周病菌が潜んでいる場所

多くの歯周病菌は、プラークという白くてネバネバした塊の中に生存しています。歯周病菌は細菌や細菌の排泄物の塊です。毒素を排出すると、歯茎の炎症や腫れの原因となります。

また、歯と歯茎の境目に溜まったプラークは時間が経つと硬くなって歯石となります。歯石の表面はザラザラとしているため絶好の歯周病菌の住処になるのです。歯周病菌は酸素を嫌うため、酸素が届かない歯の根元へと移動し、繁殖します。

歯周病菌はどこからくるの?

歯周病菌イメージ

「そもそも歯周病菌はどこからくるのだろう?」「どうやってうつるのだろう?」と考える方もいるでしょう。歯周病菌は、唾液を通じて周囲の人に感染する可能性があります。

また保護者の方が歯周病を患っており、歯周病菌が口腔内に増殖していると、お子さんの口腔内にもうつることがあります。

とはいえ、口腔内に歯周病菌が存在するからといって、すべての方が歯周病になるわけではありません。上記でも触れたとおり、歯周病は口腔内の状態が悪化し、プラークが蓄積されて歯周病菌が増殖し、歯茎に影響を与えることで発症します。

歯周病の症状

歯周病の症状

歯周病になると、次のような症状が現れることがあります。

・歯茎が腫れる
・歯茎から出血する
・歯茎から膿が出る
・歯茎が下がって歯が長く見える
・歯がグラグラする
・口臭がする
・歯が抜ける

歯周病の初期段階では、歯茎が腫れて赤くなったり出血したりする症状が見られます。例えば歯ブラシに血がついたり、食事中に出血したりすることがあるでしょう。

歯周病が進行すると、出血だけでなく膿が出てくる場合もあります。口臭が発生するケースもあるため、周囲の人に不快な思いをさせる可能性も少なくありません。

さらに、重度の歯周病になると、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラすることがあります。最終的には抜け落ちることもあるでしょう。

歯周病は初期段階では痛みなどの症状がない場合が多く、気づかないうちに進行します。歯周病を早期発見し、治療するためには定期的な検診が欠かせません。

歯周病になりやすい人

歯周病になった人

上記の項目でも触れましたが、歯周病菌が口の中にある方のすべてが歯周病になるわけではありません。歯周病になりやすい方にはいくつかの特徴があります。まずは歯周病になりやすい人の特徴を知り、早めの改善やケアを心がけることが大切です。

本項目では、歯周病になりやすい方の特徴について解説します。

口腔ケアが不十分な人

口腔ケアが不十分だと、歯周病になりやすいでしょう。どれだけ丁寧に歯磨きを行っていても、歯と歯茎の境目や歯と歯の間、奥歯、歯並びがガタガタとしている部分には、磨き残しが生じやすくプラークが蓄積しやすいです。

同じ部分にプラークが残ったままだと、歯周病菌が繁殖する可能性があります。歯石も形成されやすく、歯周病が進行する可能性も否定できません。

自分に合った歯ブラシを使用し、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどを併用してしっかりと磨くことが大切です。また、自分の歯磨きの癖や磨き残しやすい部分を知るために、歯科医院で口腔ケアの指導を受けるとよいでしょう。

歯並びが悪い人

歯並びが悪いと、歯周病になるリスクが高くなります。

歯並びがガタガタしていたり、歯と歯が重なっていたりすると、プラークが溜まりやすいからです。また、歯ブラシの毛先が届きにくく、十分に汚れを落としきれない可能性があります。その結果、歯周病菌が繁殖して歯周病になるリスクが高まるのです。

さらに、歯並びが悪いと噛み合わせが悪いことも多く、一部の骨や歯茎に負担がかかりがちです。場合によっては骨が溶けたり、歯茎が下がったりする可能性もあるでしょう。

歯周病になりやすい生活習慣のある人

下記の生活習慣がある方も、歯周病のリスクが高くなるでしょう。当てはまるものがある場合、要注意です。

・甘いお菓子を好んで食べる
・タバコを吸う
・口呼吸が習慣になっている
・ストレスを抱えている

甘いお菓子を好んで食べる方は、歯周病になるリスクが高くなります。砂糖が含まれたものを口にすると細菌が活発になり、プラークを多く作り出すからです。

さらに、喫煙をするとタバコに含まれる成分によって歯茎の血行が悪くなり、免疫力が低下します。歯茎に必要な栄養が行き渡らないだけでなく、歯周病菌に対する抵抗力も下がるため、歯周病になるリスクが高まるのです。

また、口呼吸が習慣になっていると、口腔内が乾燥して細菌が繁殖しやすくなるため、歯周病になるリスクが高くなるでしょう。

ストレスを抱えている方も、口腔内が乾燥しやすく、免疫力が低下しやすいため歯周病のリスクが高くなります。忙しい生活や仕事のプレッシャーなどによってストレスが溜まることがあるかもしれませんが、ゆっくりと休息をとったり、運動をしたりしてストレスを発散することが大切です。

持病のある人

糖尿病を患っている方は、歯周病になりやすく、また進行しやすいといわれています。糖尿病の方は口の中が乾燥しやすく、歯周病菌が増殖しやすいからです。

また、てんかんや骨粗鬆症、高血圧の薬を服用している方も、薬の種類によっては歯周病のリスクを高めることがあります。薬が原因で歯茎が腫れたり、出血したりする場合があるからです。

持病のある方は特に意識して口腔ケアをしたり、定期的に歯科検診を受けたりすることが大切です。

妊娠中の人

妊娠中の方もホルモンバランスが崩れる影響で、歯周病のリスクが高くなります。また、つわりがあると歯磨きが十分にできないことも少なくありません。その結果、細菌が繁殖して歯周病になるリスクが高まるのです。

歯周病菌を減らす方法

殺菌効果のある歯磨き粉

「歯周病菌を減らし、歯周病のリスクを抑えたい」「歯周病の症状を抑えたい」と思うことでしょう。口腔内にある菌をすべてなくすことは現実的ではありません。唾液に含まれる菌の中には、消化を促進するために不可欠なものもあるからです。

とはいえ、口腔内を清潔に保つことで、歯周病のリスクを減らすことはできます。本項目では、口腔内を健康に保つためにできることについて考えましょう。

殺菌効果のある洗口液や歯磨き粉を使用する

殺菌効果の高い洗口液や歯磨き粉を使用することで、口腔内の歯周病菌を減少させたり、繁殖を防いだりすることができます。その結果、歯周病の予防につながるでしょう。

しかし、プラークや歯石を取り除いたり、歯周病を治したりすることはできません。洗口剤や歯磨き粉はあくまで予防をサポートするためのものと考えましょう。

口腔ケアを徹底する

歯周病菌を取り除くためには、毎日の口腔ケアが欠かせません。プラーク内には多くの歯周病菌が含まれているため、プラークを除去することが重要なのです。口腔ケアを徹底し、歯面に付着したプラークを除去することで、歯石になるのも防げます。

歯を磨くときは自分の口に合った歯ブラシを使用し、歯ブラシを歯面に当てた状態で優しく小刻みに動かしましょう。このときに、磨く力が強いと歯茎を痛める可能性があります。桃の皮を傷つけないほどの優しい力でブラッシングしましょう。

そして、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどのツールも使用して細かい部分に付着したプラークも除去してください。

歯石を除去する

上記でもご紹介したとおり、プラークが硬くなると歯石になります。歯石の表面はザラザラしているためプラークが付着しやすくなりますので、歯石を除去することが不可欠です。歯石は硬く、歯ブラシでは取れませんので歯科医院で除去してもらう必要があります。

歯科医院で歯石を除去してもらうことで、プラークが付着しにくくなるため、歯周病菌の繁殖を防ぐことができるでしょう。

歯科医院を受診する

定期的に歯科医院を受診することも大切です。定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受けることで、歯磨きでは落としきれないプラークや歯石をきれいに除去できます。また、歯周病を発症していた場合でも、初期段階で発見・治療できるでしょう。

歯周病が引き起こす全身への影響

歯周病が原因で心筋梗塞になった男性

歯周病が悪化すると最悪の場合には歯を失う可能性がありますが、単に口腔内の問題だけにとどまらず、全身の健康にも悪影響を与える可能性があります。本記事では、歯周病が全身に及ぼす影響について解説します。

糖尿病が悪化する可能性がある

歯周病と糖尿病は密接に関係しています。先ほど、糖尿病を患っている方は、歯周病になりやすいと解説しましたが、さらに歯周病になると糖尿病を悪化させる可能性が高くなるのです。

歯周病になり歯茎が炎症を起こると、血糖値をコントロールできなくなって糖尿病が悪化する可能性があります。

心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性がある

歯周病は心筋梗塞や脳梗塞とも関係があります。歯周病菌が血管に入り込み、血管内に粥状の脂肪性沈着物(血管プラーク)が蓄積すると、血管の流れが妨げられることがあります。

その結果、血管が狭くなったり、詰まったりすると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まるでしょう。

低体重児出産や早産を引き起こす可能性がある

歯周病は妊娠中の方にとって、特に注意したい問題です。歯周病が原因で低体重児出産や早産などの問題を引き起こす可能性があるからです。

先ほども触れましたが、妊娠中はホルモンバランスが崩れやすく、歯周病になるリスクが高くなります。歯周病を放置すると、歯茎の炎症物質が血液を通って全身にまわり、子宮に到達すると、低体重児出産や早産などのリスクが高まるのです。

まとめ

歯周病予防で口腔ケアをしている女性

今回は、歯周病の原因となる歯周病菌について解説しました。

歯周病菌は歯周病の原因になる細菌です。歯周病菌が毒素を出すことで、歯茎が腫れたり歯周組織が破壊されたりします。

歯周病を放置すると、最悪の場合には歯を失う可能性があるでしょう。さらに、胎児に影響を与えたり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしたりする可能性もあります。

歯周病菌を取り除くためには、しっかりと口腔ケアを行うことが重要です。また、定期的にメンテナンスに通い、プラークや歯石を除去してもらうことで歯周病を防ぎ、口腔内の健康を保てるでしょう。

歯周病にお悩みの方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、一般歯科や小児歯科、ホワイトニング、インプラント、矯正治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひ参考にしてください。