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歯科コラム column

インビザラインのお手入れ方法と注意点、頻度を解説!

歯科コラム2023/10/27

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

歯科用マウスピースを持つ女性

インビザラインで矯正治療を始めたら、お手入れもしっかり行いましょう。「面倒くさい」「時間がない」などの理由でインビザラインのお手入れを怠ると、矯正治療がうまく進まなくなるかもしれません。

今回は、インビザラインをお手入れせずに使用するリスクや、正しいお手入れの方法、お手入れするときの注意点を詳しく解説します。インビザラインのお手入れ方法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインをお手入れせずに使用すると

口臭のある女性

インビザライン治療を受ける際は、お手入れをするように歯科医師から説明されるでしょう。忙しいことなどが理由でお手入れせずに使用を続けると、さまざまなリスクがあります。

虫歯や歯周病になる

インビザライン治療に使用するマウスピースのお手入れを怠ると、汚れが溜まったマウスピースを歯に装着することになります。汚れや細菌が停滞するため、虫歯や歯周病になる可能性が高まるでしょう。

虫歯や歯周病になると、インビザライン治療を一度中断しなければなりません。虫歯や歯周病治療に時間がかかり、インビザライン治療が予定よりも長引きます。

口臭の原因となる

マウスピースをお手入れしないと細菌が繁殖しますが、細菌は口臭の原因にもなるでしょう。

インビザライン矯正に使用するマウスピースは、特殊なプラスチックで作られています。プラスチックは、目に見えない小さな傷ができやすいです。傷に口腔内の細菌が付着すると、細菌が増殖して口臭の原因となるのです。

また、マウスピースは歯にぴったりと密着させるので、唾液が歯に触れづらくなります。空気の通りも悪くなるので、細菌がさらに繁殖しやすくなり口臭の原因になるのです。

見た目が悪くなる

インビザラインをお手入れせずに使い続けると、唾液の成分が溜まります。唾液の成分が石灰化して、白く濁ることがあるでしょう。

インビザラインは透明なので、白く濁ると見た目が悪くなります。

インビザラインのお手入れ方法

マウスピースを水洗い

インビザラインのお手入れをしないと、治療に影響が出ることはご理解いただけたでしょう。ここからは、インビザラインのお手入れ方法について解説します。

一度歯科で教えてもらっている方もいると思いますが、お手入れ方法を見直しましょう。

水洗いをする

インビザラインを外したら、まずは水洗いしましょう。

外出中で時間がない場合などは、水洗いだけでも行うとインビザラインを清潔に保てます。余裕があれば指を使って溝をきれいに洗ってください。

歯ブラシで洗う

時間があれば、歯ブラシを使ってこすり洗いをしましょう。指では落とせない汚れも、歯ブラシを使えばしっかりと落とせます。

力強くこすり洗いするとインビザラインを傷つける可能性があるので、やわらかい歯ブラシを使って優しく丁寧に洗いましょう。歯磨き粉などを使いたいと思うかもしれませんが、自己判断では使わないでください。

治療を受けている歯科医院に、使ってもよい歯磨き粉を必ず確認しましょう。研磨剤が入っている歯磨き粉は、使えない場合が多いです。マウスピースが傷付く可能性があるので避けてください。

歯ブラシでこする時間がない方もいるかもしれません。最低でも1日1回は、歯ブラシを使ってインビザラインをこすり洗いするのが理想です。

洗浄剤を使う

インビザライン専用の洗浄剤が販売されているので、使用するとよいでしょう。洗浄剤は毎回使う必要はありません。特に汚れが強いと感じるときに使いましょう。

インビザラインの洗浄剤には、つけおきタイプ、泡タイプ、スプレータイプがあります。ご自身が使いやすいタイプを選んで使用しましょう。

インビザラインの洗浄剤の種類と特徴は、以下のとおりです。

漂白活性化剤が配合されているもの

インビザラインの黄ばみに効果がある洗浄剤です。漂白作用が高いので、短時間で洗浄できます。

酵素が配合されているもの

タンパク質の汚れを分解できる洗浄剤です。付着した食べ物を放置して落ちなくなったときなどに適しています。

インビザラインをお手入れするときの注意点

歯ブラシを洗う

インビザラインのお手入れをするときの注意点は、以下のとおりです。

熱湯を使わない

インビザラインで使うマウスピースは、プラスチックです。熱湯をかけると、変形・破損のリスクが高まります。

汚れが強いからと煮沸消毒をするのも避けてください。インビザラインが溶けるケースもあるため注意しましょう。

マウスピースが破損・変形すると、インビザラインの治療期間が長引く可能性が高いです。マウスピースの作り直しが必要になり、追加で費用がかかることもあるでしょう。

インビザラインは一般的に40度までは破損・変形しないとされています。冷たい水で洗うことに抵抗があれば、ぬるま湯で洗ってください。

やわらかい歯ブラシを使う

歯ブラシでマウスピースをこすり洗いするときは、やわらかい歯ブラシを使いましょう。硬い歯ブラシを使うとマウスピースに傷が付き、細菌が繁殖する可能性があります。

洗浄後は乾燥させる

洗浄後はしっかりと乾燥させましょう。水分が残った状態で使用すると、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

インビザライン専用のケースにティッシュを敷いてマウスピースを置き、ふたを開けて乾燥させるとよいでしょう。専用のケースに保管すると、紛失のリスクも避けられます。

洗浄後すぐに装着する場合は、ティッシュできれいに水気をふき取ってから装着しましょう。急いで乾燥させたいからと、ドライヤーを使う、直射日光に当てるなどすると、熱によってマウスピースが変形するので気を付けてください。

インビザラインはどれくらいの頻度でお手入れが必要?

インビザラインのお手入れ頻度のイメージ

インビザラインは、ご自身の歯と同様に1日3回お手入れをするのが理想です。

しかし、忙しくてインビザラインをお手入れする時間が取れないこともあるでしょう。歯ブラシを使った洗浄は1日1回、水洗いは毎食後に行ってください。

また、インビザラインを装着したまま甘い飲み物を飲んだ場合も、お手入れしましょう。甘い飲み物に含まれる糖分はインビザラインに付着しやすく、変色や着色のリスクがあるからです。

水以外の飲み物を飲んだときは、お手入れしたほうがよいでしょう。

インビザラインの適切な保管方法

マウスピースとケース

インビザラインは、適切に保管することも重要です。専用のケースを使用しましょう。専用ケースで保管することで、不衛生な状況を回避できるだけでなく、破損も回避できます。

外出中など専用ケースを持っていない場合、ティッシュに包んで保管する方も多いです。

しかし、ティッシュに包むことは避けてください。ごみと間違えて捨てる、マウスピースと気付かず握って破損するなどのトラブルが多いためです。

ティッシュの繊維などが付着して汚れる可能性もあるので、必ず専用ケースを持ち歩きましょう。

まとめ

マウスピースを持つ人

インビザラインは、お手入れをしないと変色や破損のリスクがあります。ご自身の歯が虫歯や歯周病になるリスクもあるでしょう。虫歯や歯周病になると、治療をしなければなりません。

マウスピースが変形・破損をすれば作り変える必要があるため、治療期間が延びるでしょう。追加の費用が必要になることもあります。

そのため、毎食後に必ずお手入れしましょう。難しい場合は毎食後に水洗いし、1日1回は歯ブラシで洗ってください。

インビザラインのマウスピース専用の洗浄剤もあるため、活用してもよいでしょう。正しい方法でお手入れして、インビザライン治療を進めてください。

インビザラインを検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。