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歯科コラム column

インビザライン矯正の治療期間が延長になるケースとは?

歯科コラム2024/06/21

こんにちは。愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」です。

インビザラインのマウスピース

カウンセリング時に歯科医師から言われた治療期間よりも、実際の治療期間が延長するのは実はよくあるケースです。歯科医師が治療期間の見積もりを誤ったわけではなく、さまざまな原因によって、治療期間が延長することがあるのです。

本記事では、インビザライン矯正の治療期間が延長になるのはどのようなケースなのか解説します。また、治療期間を長引かせないためにできることについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

インビザライン矯正の治療期間

インビザライン矯正の治療期間イメージ

インビザライン矯正の治療期間は、矯正をする範囲や歯の状態などによって大きく異なります。一般的には全体矯正で2~2年半程度、部分矯正で半年から1年程度とされています。

また、インビザライン矯正が終わった後には、歯並びを固定するための保定期間が必要です。保定期間まで含めた場合には、4年程度かかる可能性もあるでしょう。

子供と大人でも治療期間が変わります。子供の場合は顎の骨が軟らかく歯が動きやすいため、大人よりも全体的に半年程度早く治療が終わる傾向にあります。

インビザライン矯正の治療期間が延長になるケース

虫歯になった人

インビザライン矯正が予定していた治療期間よりも長くなることは珍しくありません。治療期間が延長するケースは、以下の通りです。

マウスピースの装着時間が足りていない

インビザライン矯正で装着するマウスピースは、1日20〜22時間以上装着しなければなりません。

治療期間は、マウスピースの装着時間を守ることを前提に決められます。そのため、マウスピースの装着時間を十分に確保できない場合、計画通りに治療が進められず治療期間が延長するのです。

マウスピースを紛失・破損することも装着時間が不足する原因になります。計画通りに治療を進められなくなる可能性があるため注意が必要です。

歯を大きく移動させる必要がある

歯の移動距離が大きいと、その分治療期間が延長する傾向にあります。例えば、抜歯して歯のスペースを確保した場合、歯1本分の距離を移動させる必要があるため、治療期間が長くなるでしょう。

また、重度の叢生の場合、歯が部分的に重なり合い本来あるべき位置から大きくずれています。歯の位置を戻すための移動に時間がかかり、治療期間が延長するでしょう。

リファインメントを行った

リファインメントとは、治療計画と実際の歯の動きで生じているズレを戻すことです。インビザライン矯正では、事前に歯の動きをシュミレーションしてマウスピースを作製しています。

しかし、治療を開始すると顎の骨が硬くて歯がなかなか動かないなど、さまざまな理由で治療計画とずれが生じることがあります。リファインメントでは、マウスピースを追加して治療計画との調整を行います。

矯正治療を成功させるために必要なリファインメントですが、1回のリファインメントにつき15~30枚程度のマウスピースが追加されるため、治療期間も延長するでしょう。

治療計画を変更した

治療計画を途中で変更した場合にも、治療期間が延長します。例えば、もともと部分矯正で治療していた症例を全体矯正での治療に変更する場合や、抜歯が必要になった場合などは、再度治療計画を立て直さなければなりません。

マウスピースを再作製しなければならない可能性もあるため、治療期間が延長するでしょう。

虫歯や歯周病に罹患した

虫歯や歯周病に罹患することも、治療期間が長引く原因になります。虫歯や歯周病になった場合には、矯正治療を中断して虫歯や歯周病の治療を優先的に行うためです。

さらに、歯を大きく削ったり歯周病によって歯が抜けたりするなど、マウスピースを作った時と歯の状況が変わった場合には、マウスピースを作り直さなければなりません。治療が止まるだけでなく矯正器具を作り直す時間もかかるため、治療期間が延長するでしょう。

予定通りに通院できていない

インビザライン矯正は、医師から指示されたタイミングで通院しなければなりません。一般的に1〜2か月に一度のペースでの通院が必要とされています。

定期通院では、矯正治療が計画通りに進んでいるかどうかをチェックします。場合によっては適宜リファインメントを検討します。

通院を怠ると、歯が計画とは違う方向に動いているなどのトラブルがあっても気付けず治療がやり直しになり、治療期間が延長する可能性があるため注意しましょう。

インビザライン矯正の治療期間が延長になるのを防ぐ方法

マウスピースの装着時間イメージ

インビザライン矯正の治療期間を延長させずに終了したいと思う方が多いでしょう。ここからは、治療期間を延長させないための方法を解説します。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正を治療計画通りに進めるための方法として、最も重要なのがマウスピースの装着時間を守ることです。

インビザラインのマウスピースは、食事や口腔ケアの際は取り外せるものの、1日20〜22時間以上の装着が必要です。マウスピースを外している間は歯が動かないため、外している時間が長いほど治療計画とズレが生じます。

また、外している時間が長いと歯並びが後戻りする恐れもあります。治療が振り出しに戻ったり、マウスピースの再作製が必要になったりする可能性があるので、注意しましょう。

マウスピースの装着時間をしっかり守り計画通りに歯を移動させることで、治療期間の延長を防げる可能性が高くなるでしょう。

口腔ケアとマウスピースの洗浄を丁寧に行う

口腔ケアを丁寧におこなえば虫歯や歯周病の予防につながり、治療期間の延長を防げます。インビザライン矯正中は歯並びが変化し続けるため、今までと同じ歯磨きの仕方では十分に汚れが落とせない可能性があります。今まで以上に丁寧な口腔ケアを心がけてください。

歯ブラシと併せて歯間ブラシやフロスも活用すると、歯と歯の間の汚れもしっかりと落とせます。

また、口腔ケアをしっかりしていても、マウスピースが汚れていれば細菌が繁殖して虫歯や歯周病になるリスクが高まります。そのため、マウスピースも毎食後などのタイミングで洗浄しましょう。

流水で優しくこすり洗いをしてしっかりと乾燥させることで、マウスピースを清潔な状態に保てます。

通院を怠らない

定期的に歯科医院を受診し、計画通りに矯正が進んでいるかどうかチェックを受けることで、治療期間の延長を予防できます。歯科医師が計画通りに治療が進んでいないと判断したら、その場でリファインメントをするなどの調整ができるでしょう。

通院を怠ると、何らかのトラブルが起こっていても気付けないため対処が遅れます。計画通りに矯正治療が進んでいなかった場合、気づくのが遅れると調整の範囲が大きくなり、治療計画の延長につながる可能性もあります。

通院の頻度は、元の歯並びやその時の口内の状況などを考慮した上で、歯科医師が決めます。なるべく医師に指示されたタイミングで歯科医院を受診しましょう。

仕事の関係などで医師に提示されたタイミングでの受診が難しい場合には、予め歯科医師と相談して受診のタイミングを決めましょう。

まとめ

インビザライン

インビザライン矯正では、さまざまなことが原因で治療期間が延長します。マウスピースの装着時間が守れていなかったり、口腔ケアが十分に行えていなかったり、通院ができていなかったりすることなどが原因として挙げられます。

治療期間が延長すれば通院の回数も増え、時間も費用もかかるでしょう。インビザライン矯正の治療期間を延長させないためにも、マウスピースの装着時間を守り、歯科医師に定められたタイミングで通院しましょう。

矯正治療が計画通りに進んでいるか、虫歯や歯周病が発生していないか、定期的にチェックしてもらうことが大切です。

インビザラインを検討されている方は、愛知県名古屋市名東区にある歯医者「西山歯科」にお気軽にご相談ください。